- カザフスタンという国について教えてください。
- 資源が豊富な国で、石油や天然ガス、金属資源のほか、ウラン、レアアースなどの化学品に関連する産業が存在します。また、広大な国土で穀物を生産しており、それらを海外に輸出したりしています。製造業については政府の後押しを得て強化を進めているところです。その中で、住友商事グループは原子力関連や衛星関連、鋼管、化学品のビジネスなどを展開しています。
ここはアスタナの中心にある広場で、近々この近くに事務所を移転する予定です
- アスタナ事務所の様子について教えてください。
- 現在は4名体制です。少ないメンバーでお互いに仕事を補い合っています。メンバー同士、信頼関係ができていて、コミュニケーション良く仕事をこなしていると思います。今後はレアアースの回収を行う事業会社(サミット アトム レアアース社)をカザフスタンの国営原子力公社カザトムプロム社と設立する予定なので、今年のうちに10人ぐらいまで人を増やしたいですね。
カザフスタン西部、カスピ海沿岸にある鋼管ヤードです。後ろに写っているのは、住友金属製の油井管です
- 日本人スタッフとのエピソードがあれば教えてください。
- アルマティ(カザフスタン南部の都市)にある山で日本人スタッフと一緒にスキーを楽しんでいたときに、私がバランスを崩して足を負傷してしまったことがありました。普段は英語を話す彼が、必死に日本語で近くにいた人に助けを求めていました。相当動揺していたのでしょうね(笑)。もちろんカザフスタンでは日本語は通じません。しかし彼の熱意が伝わったのか、私は無事病院に搬送され、今ではすっかり怪我も治りました。
アスタナから車で2、3時間の場所にあるBorovoye(ボロボイ)という国立公園はとてもリフレッシュできます
- 住友の考え方や仕事のスタイルをどう思いますか?
- 長い歴史を持つ日本企業としてビジネスを進める上での文化をしっかり持っていると思います。大きな会社でありながら、従業員は家族のような一体感を持っていて、色々なサポートを受けたり、気軽に相談することができます。また、住友の事業精神にある「浮利を追わず」という考え方をはじめとして、ビジネスにおける哲学がはっきりしています。カザフスタンは旧ソ連の解体後に本格的にビジネスを始めた国なので、まだまだ哲学と呼べるものがありません。住友に勤める人間だけでなく、カザフスタン全体にとっても学ぶべき点が多いと思いますね。

