
2007年1月のWTO(世界貿易機構)加盟もあって活気に溢れるベトナム。首都ハノイ市中心部の朝は、どこまでも続くバイクの群れと自動車のクラクションの音の喧騒から始まる。同地で住友商事は3月10、11日の2日間、海外での「マスコミ記者サイトツアー」を初開催し、一般紙、専門紙、海外通信社など、さまざまな媒体の記者たちが参加した。


今回のサイトツアーは、当社が開発中の新工業団地「第2タンロン工業団地(タンロン2)」の安全祈願祭と、当社がハノイ国立経済大学に「グローバル企業経営」をテーマにした冠講座を開設する調印式の開催に合わせて実施。当社開発の工業団地「タンロン工業団地(タンロン1)」入居企業や同社出資の自動車生産工場、物流会社なども見学した。
ハノイ市を中心とする経済圏グレートハノイは、ベトナム北部の大河である紅河(ホン河)のデルタ地帯に位置する。デルタに広がる田園地帯は田植えの季節が終わりに近づいていた。水田には水が張られ、農民が水稲の苗を規則正しく手植えする姿は、日本の原風景と重なった。
その紅河を渡る橋のたもとの274haを開発したタンロン1は、電気、ガス、水道、道路などのインフラが整備された環境配慮型の工業団地。2000年に販売が開始され、これまで日系企業を中心に82社が入居。タンロンとは昇龍を意味し、タンロン1はベトナム経済の発展に大きく貢献するモノづくりの集積地となっている。

サイトツアー初日は、記者たちが当社の岡素之会長を囲んだホテル・ニッコー・ハノイでの朝食会から始まった。
ベトナムで同社は、原油、鉄鋼製品、化学品などのトレードから、工業団地の開発・運営、自動車生産・販売、物流、発電など、多方面にわたる事業を展開。日本経済団体連合会のベトナム経済委員会委員長を務めている岡会長は、ベトナムへの思いを熱く語った。
その後、サイトツアー一行はタンロン1に向かい、入居企業のキヤノンベトナムとダイワプラスチックタンロン(ハノイ)、さらに同社のタンロン1運営会社タンロンインダストリアルパークと物流会社ドラゴンロジスティクスを訪問した。
キヤノンベトナムはインクジェットプリンターなどを生産し輸出台数を大きく伸ばしている。キヤノンベトナムの景山幸郎社長は「ベトナム人は勤勉で手先が器用。完成品の品質は高い」と語っていた。
企業訪問を終えた一行は、ベトナム商工会議所立会いの下、ハノイ教育訓練省ルァン副大臣と同社岡会長による冠講座の調印式を取材し、初日の日程は終了した。
| 日 程: | 2008年3月11~12日 |
|---|---|
| 参加者: | メディア6社6名の関係者 |
| 目 的: | 住友商事グループ各社のビジネスのグローバルな展開を、実際に現地視察することによってより理解を深めてもらう。 |
【主なプログラム】
タンロン工業団地にて数社工場見学、第2タンロン工業団地安全祈願祭参加、ベトナム教育訓練省ルァン副大臣との冠講座調印式(住友商事がベトナムの大学に冠講座を開設)取材、当社会長・岡素之との懇談会ほか。
タンロン工業団地(タンロン1)
1997年、住友商事がベトナムのハノイ市内に設立した274ヘクタールの工場団地。日系企業を中心に精密機器、電気、自動車、部品など2008年3月現在82社が入居している。タンロンとは昇龍の意味。
第2タンロン工業団地(タンロン2)
住友商事がベトナム北部フンイエン省に開発をスタートした、同国にとって2番目となる工業団地。2009年より入居企業による工場着工予定。雇用機会創出、技術移転、外貨獲得など現地からの期待は大きい。
住友商事の冠講座
2012年より4年間、ハノイ国立経済大学の学生に対し、住友商事提供により講座を開設する。「グローバル企業経営」をテーマに、住友商事グループの役職員によって講義が行われる。
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