広報パーソン 世界探訪記

住友商事のビジネスの現場を間近に見てきた当社広報担当者が、現地の状況や働く人々の様子をレポートします。世界に広がる住商ワールドの「いま」をお送りします。

今回のレポーター

広報部渉外・企画チーム 平尾賢一

広報部渉外・企画チーム
平尾賢一

自動車本部、ネットワーク事業本部で営業を経験した後、2007年4月より広報部。現在は、中長期的な広報戦略の企画、グループ広報、海外広報等について担当。趣味は、たまのゴルフとオーディオ

上海宝鋼住商汽車貿易有限公司

中国上海市で自動車ディーラー事業を展開する。TOYOTA、AUDIなど複数のブランドを扱い、現在は、上海市宝山地区で6店舗、浙江省・嘉興市、江蘇省・無錫市、江蘇省・鎮江市に各1店の合計9店舗のディーラー展開を図っている。当社および当社の現地法人である中国住友商事、中国国有総合製鉄大手である宝鋼集団公司との合弁企業であり、当社側は、2007年に出資参画し、49%の持ち分を保有する。

第10回 中国・上海 日中企業の経験と文化が育む新しい息吹(2009年12月)

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AUDIディーラーの店内の様子。広い店内に、高級車が並ぶ様子は圧巻

そのため、扱うブランドも同社の顧客層に合致したブランドのみとし、同時にエリアも絞り込むことで、顧客接点の強化を図っている。同社の扱うブランドは、TOYOTA、NISSAN、MAZDA、AUDI、VOLKSWAGEN、MGで、ミドルからハイクラス向けの展開となっている。このクラスは、サービスへのリピート率が高く、こうした絞り込み戦略は、販売面での急速な拡大は多少犠牲になるかもしれないが、中長期では、最も確実性が高い戦略であると感じられた。


VOLKSWAGENディーラーの受付。ホテルのような受付がとても素敵。改装直後の店内は高級感あふれる造り

これらは、ここ最近の販売実績としても着実に成果を表しているようで、簔口氏自身も手応えを感じている様子であった。一方で、「自動車ディーラービジネスの基本は、在庫と債権の管理」であると言い、社内への徹底を促している点に、同氏の経験の深さが感じられた。


MAZDAディーラー店で、簔口氏と販売部長(楊さん)。案内いただいた各店舗で、店長始め各スタッフと中国語で親しく話す簔口氏の様子から、コミュニケーションの大切さが感じられた

事業パートナーとの
信頼関係から育まれるビジネス

しかし、こうした考え方は、事業パートナーとも共有されていなければ、成功は期待できない。そこで、最後に、パートナーである宝鋼集団について聞いてみると、「伝統があり、企業文化が根付いている。そして何よりもルールを守る姿勢がしっかりしている。当社とも企業文化が似ており、パートナーとしての運営が非常に行いやすい」との答えが返ってきた。

当社と宝鋼集団とは、長春、南京でのコイルセンター事業をはじめ、本業である鉄鋼関連でも様々な取引があり、強い信頼関係を有したパートナーである。

確固たる企業としての歴史・文化を持つ2社が、その経験に裏打ちされたお互いのノウハウを持ち寄って、急速な発展を遂げる中国の自動車市場へ新しい息吹を吹き込もうとしている。今回の訪問では、中国の大地に、着実に根を張り、芽を出そうとしているビジネスの予感を感じることができた。折しも、季節は冬。そして来るべき春を迎えるときには、明るく元気な「華」を見せてくれるであろう。


おまけ~4S店とは?~

中国では、販売店において「○○4S店」という言い方が多いが、「4S店」とは、正規販売店、といった意味合いで利用されている。この「4S」は、Sales、Service、Spare parts、Systemの4つのSを意味し元々は自動車ディーラーに付けられたものが、他業種へも浸透したものである。

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