広報パーソン 世界探訪記

住友商事のビジネスの現場を間近に見てきた当社広報担当者が、現地の状況や働く人々の様子をレポートします。世界に広がる住商ワールドの「いま」をお送りします。

今回のレポーター

広報部報道チーム 兼 制作チーム 大西克彦

広報部報道チーム
兼 制作チーム
大西克彦

2007年入社と同時に広報部配属。新人基幹職の配属は同部発足以来初であり、広報部で新人が通用するのか試されるべく、数々の修羅場を経験し現在に至る。報道担当部門はインフラ。HPではSC WORKMATESを担当。趣味は歌とドライブ。

フルターンキー

設備工事の契約範囲を示す用語。土木工事から設備の据え付け、試運転までを含む一切の工事を引き受ける形態を意味しています。

発電(設備)容量

発電設備が出力可能な電力量のこと

第9回 インドネシア(2) 電力を安定供給するために総合商社ができること(2009年7月)

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2億人以上の人口を擁するインドネシア。近隣諸国と比べても経済の成長力に底堅さと力強さを感じさせます。その一方で、電力・水道などのインフラ整備が追いついていないのも事実です。途上国のインフラ整備には、総合商社が活躍できる場が多く存在します。今回はインドネシアにおける当社電力ビジネスの現場を訪問してきました。


世界同時不況なんてなんのその!?

インドネシアの国土は東西に広がる多くの島々で成り立ち、端から端まで5,000キロメートル以上の幅があります。5,000キロというとインドネシアから日本までの距離とほぼ同じです。そこに約2億3,000万人の人が暮らしています。そんなインドネシアでは内需への依存率が高く、GDPに占める海外輸出の割合が、韓国やタイ、マレーシアなど他のアジア諸国に比べてかなり小さい値となっています。それゆえ、2008年からの世界同時不況下にあっても国内景気が大きく減退することなく、1~3月の停滞期を抜けた後の5~6月以降の工場稼働率は2007年並みに回復してきているそうです。インドネシアの恐るべき内需の力強さを感じます。

経済の底堅さ、力強さの一方で、電気・水道・交通のインフラがまだまだ整備されていないのが現状です。電力需要のピーク時になると停電が起きることもしばしば。そこで、電力の安定供給に寄与すべく、当社はインドネシアにおける発電プラントの開発に数多く携わってきました。


発電所概観。ジャワ海(ジャワ島の北側)に面した場所にあります

ジャワ島・バリ島エリアの電力の1割をまかなう巨大発電所

今回紹介する1件目は、ジャワ島中部にあるセマラン空港から車で3時間ほど移動したジェパラという街のはずれにあります。「タンジュン・ジャティB(Tanjung Jati B)」と呼ばれるその発電所は、1,320MW(660MW×2基)の発電容量を持つ大型の石炭火力発電所です。ジャワ・バリ地域を合わせた電力需要はおよそ1万6,000MWなので、この発電所で1割近くの需要を賄っていることになります。当社はこの発電所を建設・保有し、インドネシアの国営電力会社PLNに対してリースしています。


石炭の貯留場。約1.5カ月分の石炭を貯留しています

この発電所でまず驚かされたのは、その規模の大きさ。石炭の破砕機から、ボイラー、蒸気タービンまで、とにかくすべてが巨大なのです。石炭などを荷揚げするための長さ1,368メートルにおよぶ桟橋も、ここから眺める発電所の光景からは、改めて総合商社ビジネスのスケールの大きさを実感させられました。


ここでは、効率よく燃えるように細かく砕いた石炭をボイラーに投入しています

また、このタンジュン・ジャティB発電所では、電気集塵装置によって石炭燃焼後の灰を集めて直接大気中に放出されるのを防いだり、脱硫装置によって排煙の中に含まれる硫黄分を分離して回収するなど、環境基準を遵守するためのシステムを取り入れています。


拡張工事の様子。2009年7月時点では地盤の基礎工事を行っていました

タンジュン・ジャティB発電所では、現在はさらなる拡張に着手しており、同じく1,320MWの発電設備を同敷地内に建設中です。インドネシア政府はジャワ・バリ地域を中心に電力供給量を増強する方針を打ち出しており、今回の拡張工事はその中でますます重要な役割を担っていくことになります。2012年初めの完工を目指して鋭意工事中です。


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世界で最も美しい地熱発電所

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