広報パーソン 世界探訪記

住友商事のビジネスの現場を間近に見てきた当社広報担当者が、現地の状況や働く人々の様子をレポートします。世界に広がる住商ワールドの「いま」をお送りします。

今回のレポーター

広報部報道チーム 兼 制作チーム 大西克彦

広報部報道チーム
兼 制作チーム
大西克彦

2007年入社と同時に広報部配属。新人基幹職の配属は同部発足以来初であり、広報部で新人が通用するのか試されるべく、数々の修羅場を経験し現在に至る。報道担当部門はインフラ。HPではSC WORKMATESを担当。最近夢中になっているのはイタリア。苦手なのは鼻呼吸。

工業団地開発事業

工業団地開発事業を一言で言うと、「製造業者が安心して工場進出するための全面的なサポート」。区画の整理から工場棟の建設業者紹介、電気・工場用水の供給など、工場を操業するために必要なインフラを提供するだけでなく、工業団地内のセキュリティ対策や共有部分である道路のメンテナンス、通信環境の整備など、進出企業が安心・安全・快適に事業を進めるためのサービスも提供します。

スミトロニクス・インドネシア (正式名称:PT. SUMITRONICS INDONESIA)

電子部品の調達を行うスミトロニクス・インドネシアは、EJIP内に事務所と保税倉庫を構え、電子機器メーカー向けに部品や組み立て済みプリント基板を供給しています。

EMS (電子機器受託製造サービス)

Electronics Manufacturing Serviceの略。プリント基板の受託生産のこと。

PT. SMT-Indonesia (エスエムティ-インドネシア)

スミトロニクス・インドネシアや日本SMT社などが出資する合弁会社。EMS事業を手掛けている。

SGL インドネシア (正式名称: PT. Sumisho Global Logistics Indonesia)

内国の物流や輸出入関連業務を行っている事業会社。自動車や電子・電気関連商品を中心とした輸出入・輸送を行っています。

第6回 インドネシア(1) 日本の技術を世界へ届ける商社の総合力(2009年7月)

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精密さと誠実さで支える

上記のようにインフラ面で工場進出をサポートする一方、部品の調達や製品の輸送面でも当社グループがサービスを提供しています。

7月から10月は電子機器メーカー各社が年末商戦に向けて商品を量産するため、工場の稼働率がピークを迎えます。筆者が訪れた7月はまさに稼働率が上昇中の時期でした。

SMT-Indonesiaでは将来の働き手確保のため、近隣の工業高校で実習講義を開催しているそうです

スミトロニクス・インドネシアは、電子機器メーカーなどに、ジャストインタイム方式で電子回路基板の納入を行っています。「大小3,000点以上に及ぶ商品在庫を管理し、顧客の生産稼動状況に合わせて2時間ごとに適量の製品を生産供給するためには、精密さ、忍耐力、そして経験を兼ね備えた人材が必要です」と、スミトロニクス・インドネシアの渡辺さんは人材の重要性を語りました。なるほど、事業を続けていく上で、本当に大変な点はこういったところにあるのかもしれません。


静電気を「見える」化した装置。精密機器の大敵である静電気を視覚的に捉えることによって、製品を慎重に取り扱うよう促すために設置されています

スミトロニクス・インドネシアとパートナーシップを組んで、電子回路基板の生産を行っているのが、今回訪問したPT. SMT-Indonesia(エスエムティーインドネシア)。量産型実装と少量個別実装の双方に対応できる環境を整備し、品質管理とトレーサビリティにきめ細かな対応を行っています。その中でも一番の驚きは、トラブルが起きた時の対応。商品の不良や製造ラインに問題があった場合には、取引先まで含めた関係者の携帯電話にメールで連絡を入れる仕組みを導入して、タイムリーな情報共有を図っているそうです。

「重要なのは、顧客に対して隠したり、嘘をついたりしないこと」と小金谷社長は強調しました。こうした努力によって、スミトロニクスはパートナー企業とともにインドネシア最大の電子部品商社の地位を築き上げたのです。


チームワークで支える

EJIP内に本社を構えるほか、倉庫を2カ所保有しているSGLインドネシア。ここでも単なる輸送を超えた、独自の取り組みが行われていました。
一つは、商品の特性に合わせた専用ラックやカートなどの簡単な製作を手掛ける製作所を自前で保有しています。様々な形状の商品が存在し、最適な保管、輸送方法を考える中から、このような発想が生まれました。

毎朝、始業前に社長含めた全従業員約380名が体操を行っています

そのほか、SGLインドネシアでは昨年の6月から毎朝、準備体操とチームごとのミーティングを行っている点が特長です。「私が社長として着任した時と比べて徐々に雰囲気が変わってきた」とSGLインドネシアの福田社長は語ります。日々のスケジュールや行動計画を共有することによって、業務効率の改善が図られているようです。また、毎日時間通りに集合して業務を開始するようになり、「仕事のオンオフがはっきりするようになった」(福田社長)ことも大きな改善ポイントでしょう。最近では部署対抗のフットサル大会などの催しも盛んで、社内の一体感の高まりを実感するそうです。


「将来的には現地スタッフだけで会社が運営できるような体制にしたい」というのが福田社長の想いです

一方で、福田社長はこれからの課題を次のように分析しています。「現地スタッフの中からマネジメント層への登用がまだまだ少ない。若くて優秀な人材を確保することや、管理職クラスのマネジメントスキル、語学力の向上が必須である」

単純なトレードだけでなく、短期志向の投資でもない、持続的な社会の発展のために商社が活躍できるビジネスの要素が、ここに凝縮されているように感じました。


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