住友商事のビジネスの現場を間近に見てきた当社広報担当者が、現地の状況や働く人々の様子をレポートします。世界に広がる住商ワールドの「いま」をお送りします。
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広報部報道チーム
勝賀瀬鮎美
2002年入社。現在の放送・映画事業部、ショップチャンネルのダイレクトマーケティング事業部を経て、2008年より広報部へ。メディア・ライフスタイル事業部門を担当。大好物は、おいしいものと日本酒とファッションと国内旅行。貯金と時間管理は苦手。

リーマンショックから2カ月、大統領選挙直後の2008年11月に、米国住友商事会社が手がけるアメリカ合衆国各地のビジネス拠点を訪問しました。
タイヤ販売事業 TBC
米国最大の独立系タイヤ小売事業者ではPBタイヤが人気

TBCの店舗「TIRE KINGDOM」でのタイヤ交換作業
タイヤの販売事業を手がけるTBC社は、1950年代にプライベートブランド(PB)タイヤの卸売事業を開始し、1996年にフランチャイズ、2000年には直営小売事業にも進出、タイヤ販売の川上から川下までを手がけて基盤を拡大してきました。タイヤの販売や交換等の関連サービスを行う店舗をフランチャイズ・直営とあわせ全米で約1200店展開しており、独立系事業者では全米最大のタイヤ小売事業者です。
米国では、乗用車の4-5台に1台はPBタイヤを装着しています。米国の乗用車の平均年齢は10.9年とここ数年長期化の傾向にあります。中古車となった後、特に3、4番手のオーナーともなるとコスト意識が高く、PBタイヤへの支持は底堅いのだそうです。新車の販売台数はまだ落ち込んでいる米国ですが、車輌の「高齢化」が進む分、メンテナンス及びタイヤ交換の需要増が期待されます。
オフィスビル事業
経済の安定・発展が見込まれるワシントンやマイアミでオフィスビルを取得

海岸に面し、ホテルに直結しているマイアミ有数のオフィスビル(右手前が当社のビル)
当社は、米国内でも特に人口・雇用の増加や経済の発展などが見込まれる地域を対象に不動産事業を展開しており、オフィスビルと住宅物件のバランスを取りながら事業を進めています。
2008年には、米国の首都ワシントンDCと、南西部のアリゾナ州、そしてフロリダ州のマイアミとで新たにオフィスビルを購入しました。ワシントンDCで当社が取得した1750Kビルは、オフィス街の中心部に位置しています。この辺りは、連邦政府の関連機関や法律事務所が多く、景気動向の影響を比較的受けにくいビジネスの安定したエリアであるのも特長です。
一方、フロリダ州南部に位置するマイアミ市は、緯度が沖縄とほぼ同じ。気候が温暖で古くから観光・別荘地として知られていますが、近年では中南米への玄関都市として、多くの多国籍企業が拠点を構えています。当社が取得した34階建てのマイアミセンタービル(Miami Center Building)は中でもオフィス地区として人気の高い場所で、大手の金融機関、会計事務所、法律事務所が多く入居しています。
ヴァージニア鉄道公社(Virginia Railway Express)への車両納入
エコ意識の高まりでこれから増える?アメリカの鉄道通勤事情

ヴァージニア鉄道公社で現在運行している車両のほとんどは当社が納入したもの
車と飛行機を移動手段の中心としてきた米国ですが、自動車は交通渋滞が深刻、飛行機は頻繁に遅れたり、預けた荷物が予定通りに届かなかったり、厳しい安全検査が煩わしかったりすることに加え、人々の環境意識の向上もあり、昨今は鉄道に注目が集まってきています。
貨物鉄道は米国内でも歴史が古く、米国内を網の目上に線路が走っているため、旅客鉄道は、この線路を借り、旅客車両を導入して運行することが一般的です。当社は、日本車両と共同で、米国で800両以上の電車・客車を納入しており、ヴァージニア州北部からワシントンDCを結ぶ2路線を運行しているヴァージニア鉄道公社からは、2005年以降、70両以上の車両を受注しています。

車両内は吹き抜け2層構造になっている
車両は、「ギャラリーカー」と呼ばれる吹き抜けの2層構造。中央に通路があり、1階は左右両側に2席ずつ、2階は1席ずつ並んでいて、吹き抜けなので車掌は通路から手を伸ばして2階席の乗客の切符も確認することができます。車両は全体的に明るく清潔感があり、快適な座席や全車両に完備されているトイレは大変好評だそうです。
利用者は通勤客が中心で、朝は5時から上りが、午後は3時から下りが、40分間隔で6本ずつ運行。日本の鉄道と違い、最も混雑するのはなんと、始発電車とのこと。夕方以降を家族と過ごすためにフレックス制を活用して早朝出勤する人が多いためで、もっと早く、4時台に始発を出してくれという声も多いのだそうです。