住友商事のビジネスの現場を間近に見てきた当社広報担当者が、現地の状況や働く人々の様子をレポートします。世界に広がる住商ワールドの「いま」をお送りします。
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広報部報道チーム
勝賀瀬鮎美
2002年入社。現在の放送・映画事業部、ショップチャンネルのダイレクトマーケティング事業部を経て、2008年より広報部へ。メディア・ライフスタイル事業部門を担当。大好物は、おいしいものと日本酒とファッションと国内旅行。貯金と時間管理は苦手。

空港内新交通システム ピープルムーバー
総合商社の機能発揮でアメリカの空港に日本製交通システムが誕生

車両は日本で製造し、米国に運びました
当社は、米国のマイアミ、ワシントン、アトランタの3カ所で空港内新交通システムを建設しています(2009年以降順次完成予定)。システムの構築は日本の重工メーカーが中心となっており、完成すれば米国初の日本製の新交通システムとなります。
ワシントン・ダレス国際空港の新交通システム「AeroTrain」は、2003年に着工。主要ターミナル及びコンコースを地下で結ぶ4つの駅・線路・トンネルの工事はほぼ完成していますが、完成時には無人の全自動運転となるため、入念な走行試験が欠かせません。扉の開閉、発進・減速のスムーズさや信号機との連携などを一つ一つ確認し微調整しながら、2009年中の走行開始を目指しています。
このプロジェクトにおいて、当社は、新交通システムの建設工事を発注する空港を相手とした主契約者(Prime Contractor)として、プロジェクト全体を取りまとめる立場にあります。新システムの受注に至るまでの、情報収集から入札への対応、空港側との契約条件の調整・変更への対応、建設工事の進捗状況の監督や、プロジェクトを進める上で必要になる米国内の法律や規定の遵守など、スムーズにプロジェクトが進むよう、さまざまな役割を果たしています。
風力発電設備用タワー製造 カタナ・サミット社(Katana Summit)
風力発電の大きな風車の「茎」の部分を作っています

右端に映っている人影から、タワーの大きさをイメージしてください
世界最大のエネルギー消費国の米国では、石油資源依存からの脱却が大きな課題となっています。環境意識も向上している中、当社は新エネルギーとして期待されている風力発電の将来性に注目し、2007年に風力発電設備用タワーの製造を行うカタナ・サミット社を、米国カタナ・インダストリーズ社と合弁で立ち上げました。
風力発電用のタワーは、鉄製で、直径2~4.5メートル、高さ60~80メートル、重量は150~200トンと、非常に大きくて重いため、輸送には手間とコストがかかり、発電所から距離の近いところにタワーの製造地が求められています。

工場周辺は大平原。見渡す限り、地平線まで真っ平らです
そこで、カタナ・サミット社は2008年夏、今後風力発電設備の建設増が見込まれる米国中部、ネブラスカ州に新工場を設立しました。ワシントン州の第一工場とあわせ、これでカタナ・サミット社はタワーの製造能力が年間約600本と、米国内3位の規模となりました。
新工場のあるコロンバス市の人口は約2万人で、町の唯一の日本人は、当社から副社長として派遣されている橋本さん。「新しい産業なので、スタッフも技術者も皆、未経験者ばかりで、機械も新しい。例えば、タワーは先の方に向かって細くなっていく円錐型なので、平らな鉄板から型を切り取り、うまく溶接するのにも最初は何度も微調整が必要でした」と試行錯誤の様子を語ってくれました。
ペット用品 ハーツ・マウンテン社(The Hartz Mountain Corporation)
さすがペット先進国のペット用品ナンバーワンブランド!企業内託児所ならぬ…

仕事場でも愛犬と一緒
米国のペット飼育率は国民の約6割と、ペット用品市場においても世界第1位です(日本は約2割で、世界2位)。中でも、当社の事業会社ハーツ・マウンテン社は、80年以上の歴史を持ち、アメリカでペットを飼っている人なら知らない人はいないという米国ナンバーワンのペット用品ブランドです。
その強さの代表的な例が、世界最大の小売チェーン、ウォルマートとの連携。ウォルマートでは、商品カテゴリ毎に、バイヤーに品揃えや陳列方法を提案する「カテゴリアドバイザー」を設置しており、ペット用品については、ハーツが長年、この役割を担ってきました。最新の市場動向など、専門家としての客観的なアドバイスも求められるカテゴリアドバイザーの提案を踏まえてウォルマートのペット用品売り場が設計されると、それが全米の店舗で展開されるのです。

床にはハーツ製品のおもちゃがいっぱい
ハーツ・マウンテン社は、社員にももちろん動物好きが多く、オフィスもペットフレンドリー。社員はいつでも会社にペットを連れてきてOKで、実際、社内を歩いていると、ところどころで柵が目に留まり、覗いてみると、愛犬や愛猫連れの社員がいて、床にはハーツ製のクッションやおもちゃが広げられていました。
変化の激しい環境の中では、ビジネスに慎重にならざるを得ない部分もある一方、米国はやはり世界一の経済大国であり、そして人口増が続いている数少ない先進国のうち一つでもあります。小売業や環境関連ビジネスなど、中長期的には必ず成長性と将来性が見込まれるそれぞれの分野で、じっくりと事業に取り組んでいる様子を伺うことができました。