住友商事のビジネスの現場を間近に見てきた当社広報担当者が、現地の状況や働く人々の様子をレポートします。世界に広がる住商ワールドの「いま」をお送りします。
![]()

広報部報道チーム
江中一穂
木材資源事業部で営業を経験した後、2006年より広報部。現在は、金融・物流事業部門、関西ブロック、地域総括・調査部を担当する。ただいま減量中(写真は近々差し替え予定)。
チェルネイレス社
ロシア沿海州プラスタンに本社を置くロシア最大の総合林産企業。240万ヘクタールという広大な林区を所有する。当社出資比率は45%。


チェルネイレス社事務所前にて記念撮影
チェルネイレス社との関係が長く続いている背景には、もう一つ理由がある。環境への配慮である。
同社はロシアで初めて森林認証(FSC)を取得し、「環境に配慮した持続可能な森林経営」を社是として事業を進めている。保有する森林の木材蓄積量の約150分の1を1年間で伐採するペースが計画的に維持されており、一般的に約100年で種子から成木になるといわれる森林資源は、常に持続可能な状態で天然更新されている。
世界的規模で活動している環境保護団体「WWF」が、ロシア沿海地方の木材関連企業を対象に環境保護の取り組みレベルを点数で評価した「環境責任度評価」では、対象18社中、唯一の「高水準」評価を受けるなど、業界団体・環境団体の評価も非常に高い。環境優等生として、ロシア政府の目指す方向性に合致した数少ない林産企業とも言える。
沿海州では、一時絶滅の危機にあったアムール虎が増えており、それもチェルネイレス社による環境配慮の成果と言われている。世界銀行のアムール虎保護プログラムからも正式にその貢献が認められており、チェルネイレス社には世界銀行から会議出席の依頼があった。

両社幹部による記念植樹
懇談会では、住友の経営哲学への質問や、これまでのパートナーシップへの謝意が幹部から述べられた。今回、チェルネイレス社を往訪し、その経営姿勢や環境配慮の目の当たりにし、当社側もこの事業に自信を深めたが、チェルネイレス側も、意を強くしたことと思う。最後に、同社の事務所横で、両社幹部による記念の植樹を行った。木材の成長は100年スパン。この木の成長に合わせ、この事業が100年あるいはその先の未来に渡って長く続くよう、大切に育てていかねばならない。