ビジネスを広げるのはグローバルな人材だ
住友商事が鉱山機械ビジネスのグローバル展開に舵を切ったのは、前述のGMOを開設した2008年のこと。「それまでは、何かビジネスをやるというと、日本人主導という発想が中心だった。しかし、SMS-Eには、鉱山機械ビジネスに精通したプロが多くいる。ここは、現地の優秀な人材を中心にグローバル展開を進めようといった発想に転換した」(岡氏)。
例えば、SMS-E社長のブルース・ナイト氏は、鉱山機械ビジネス一筋で生きてきたプロ中のプロ。住友商事が1998年に鉱山機械の販売代理店をカナダで買収した際に、住友商事グループの一員となった人物だ。「彼の下でなら働きたい」という技術者は少なくなく、この業界における信頼は非常に厚い。GMOのヘッドも兼ねる彼は、これからの住友商事鉱山機械ビジネスのグローバル展開において大きな役割を担っている。
とはいえ、資源開発ブームで慢性的な人材不足に悩む鉱山ビジネスの世界において、SMS-Eのように優秀な人材を確保し続けるのは決して容易なことではない。人材、特に優秀な技術者を確保するためにもまた、SMS-Eは単なる販売代理店の枠を超える必要があった。










