INTERVIEW 「バナナのプロに聞く!」全6回
(3)バナナペーパーは地球に優しい!

榮 京子(さかえ きょうこ)さん
(優良パルプ普及協会代表)
バナナを収穫する際に切り倒される、茎(偽茎)を使って「紙」を作れば、森林保護につながり(木を使わずに紙ができるから)、地球に優しい!
今回は、バナナを地球のために活用している「地球に優しい紙作りのプロ」、榮 京子さんにお話をうかがいました。
なぜ、バナナペーパーを作り始めたのですか?
人間は紙を大量に使いますが、紙を作る際には森林が伐採され、地球環境に影響を及ぼしています。そこで私たちは地球環境を守るため、ケナフ(※)などの非木材や国産材(地域材、間伐材)を使った紙を作っています。バナナも材料の一つ。薬品を一切使わずに紙を作るのがポイントです。

薬品を使わないのは、なぜですか?
それも「地球を守るため」です。普通は薬品を使ってパルプ(紙を作るための繊維)を作るのですが、研究を重ねて水だけでパルプ化できる「紙造くん」という機械を開発したのです。最初は「ケナフ」でパルプを作り、うまくいったのでバナナでも試してみたら成功しました。
※ケナフ=アオイ科フヨウ属の植物、またこれから得られる繊維。成長が速く収穫できる繊維も多いので、木材パルプの代替資源として活用されている。
実際に、バナナペーパー作りを見てみよう!
-

[1]
原料になる、バナナの茎の繊維。
茎を水に浸して繊維以外の部分を溶かしたり、ナイフでむしりとったりして加工し、この状態にするそう。 -

[2]
繊維をカッターにかけて、細かく切ります。 -

[3]
いよいよ「紙造くん」の出番です。
バナナの繊維と水だけで、薬品を使わずパルプを作る「紙造くん」は、とっても地球に優しいのだ! -

[4]
バナナパルプ100%の紙を手ですきます。 -

[5]
「すいとるくん」で水分を吸い取ります。 -

[6]
水分を抜いてベニヤ板に1枚ずつ貼り、お日様にあてて乾かします。 -

[7]
バナナペーパーの
できあがり!
卒業証書も、バナナペーパーでできる!?
榮さんは各地の小・中学校で「地球に優しい紙を自分たちですいて、卒業証書に使いたい」という生徒達の指導もしているそう。
「この間は台東区の中学校で、卒業予定の生徒達が校庭の桜、体操着、古紙を33%ずつ混ぜて作ったパルプで紙をすくのを手伝いました。すいた紙には、校長先生が1人ひとりにコメントを書いてくれるそうです」(榮さん)。
今後バナナペーパーのワークショップも開催していくとのこと。機会があったら参加してみたいですね。



