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2008年12月05日
住友商事株式会社

欧州食品安全機関(EFSA)、ビタミンK2(メナキノン-7)を初承認
~欧米で注目:骨粗鬆症と動脈硬化・心臓病予防効果~

株式会社J-オイルミルズ(東京都中央区、資本金:100億円、代表取締役社長:佐々木 晨二)が開発・生産し、住友商事株式会社(東京都中央区、資本金:2193億円、代表取締役社長:加藤 進)が欧米のサプリメント市場向けに輸出・販売している「ビタミンK2(メナキノン-7)」が、このたび、欧州食品安全機関(European Food Safety Authority:EFSA)から、食品ならびにサプリメントに利用できる素材として承認されました。

 

2001年の "Parnuts Products"に関するEU Directive* の下で新しいビタミンが承認されるのは初めてです。またサプリメントと食品の両方のカテゴリーに同時に承認されたのも、ビタミン以外の食品を含めて初めてのケースです。その他、今年1月には米国食品医薬局(FDA)が定める "Self-affirmed GRAS"の認証も取得しております。
今回食品への使用がEU域内で認められたことにより、飲料、乳製品、製菓やシリアルといった欧米における裾野の広い食品市場に販売の道が開けました。GRASの認証取得に続くEFSAの承認は、ビタミンK2(メナキノン-7)の欧米以外での海外販売にも大きく貢献するものと考えており、現在既に複数のグローバルな食品メーカーで利用開発が進められています。

 

なお、今回の承認は、J-オイルミルズが製造するビタミンK2(メナキノン-7)の原料、製造方法および製品の品質に対する安全性評価に基づいてなされたもので、他のビタミンK2素材は対象となりません。

 

J-オイルミルズと住友商事ならびにNattoPharma ASA(ノルウェイ ライスカー、資本金:204万NOK、約3000万円、CEO:Egil Greve)は、J-オイルミルズの製造するビタミンK2(メナキノン-7)に関して、2004年12月から相互に販売契約を締結して、欧米での販売・マーケティング・許認可申請を進めてまいりました。海外でのビタミンK2(メナキノン-7)販売をさらに発展させるため、3社は、欧米市場を中心とした海外での10年間の販売契約を含むコラボレーション・アグリーメントを2007年12月12日に締結しています。


今後、納豆の食習慣が無く、ビタミンK2(メナキノン-7)需要の高い欧米を中心とした世界各国で、骨粗鬆症と動脈硬化を予防するサプリメントや健康機能食品の素材として展開していくと同時に、国内においてもJ-オイルミルズと住友商事と協力の下、乳業、飲料、製菓分野への利用に力を入れていく計画です。


ビタミンKには、植物によって作られるビタミンK1と主に微生物によって作られるビタミンK2があります。ビタミンK2は、側鎖の長さの違いにより、さらにメナキノン-4からメナキノン-13に分類されます。発酵食品などにビタミンK2は微量含まれていますが、納豆には納豆菌が生産するメナキノン-7が多く含まれています。


ビタミンKは、血管にカルシウムが蓄積するのを防ぎ(血管の硬化防止)、骨にカルシウムが運ばれるように調整する機能を持っています。ビタミンKには多くの種類が存在しますが、J-オイルミルズが製造・販売する納豆菌由来のビタミンK2(メナキノン-7)は他のビタミンK類と比べて血液中で長く保持され、骨や動脈などの必要な臓器に到達しやすいことを確認しています。欧米では、骨粗鬆症、動脈硬化・心臓病などの疾患が深刻であり、ビタミンK2(メナキノン-7)により、これら疾患のリスクを低減することが期待され、その市場は非常に大きなものと見込んでおります**。

 

 
【用語説明】

*欧州での食品素材および添加物の規制
(1)Food Supplement (Directive 2002/46/EC):サプリメントに使用できる栄養素に関する規制
(2)Fortified Food Regulation (EC No 1925/2006):強化食品を規制する法律;Food Supplementと
    同様、使用できる栄養素が決められている。
(3)Novel Foods Regulation (258/97/EC):食経験のない食品あるいは食品素材を規制する法律:
    納豆は既存食品と判断されているが、納豆菌由来ビタミンK2は同法律により新規食品としての
    承認が必要である。
(4)PARNUTS products (foods added for specific nutritional purpose) (Directive  2001/15/EC):
    特別な栄養目的で添加する健康栄養素材および食品に関する規制

 

**骨粗鬆症、動脈硬化に関する市場規模
(1)骨粗鬆症の患者数推定(WHO報告):世界で2億人(WHO報告)
(2)骨粗鬆症の治療費用(国際骨粗鬆症財団):米国で180億ドル(約2兆円)、欧州で320億ユーロ
     (約5兆円)
(3)動脈疾患による年間死亡者数(WHO報告):2005年世界で1750万人(死亡率の約30%)、2015
     年までに年間2000万人死亡と推定。
(4)動脈疾患治療費(マーストリヒト大学調査):米国2007年4320億ドル(約43兆円)、EU1690億
     ユーロ(約21兆円)。欧州では動脈疾患による死亡率が約50%を占める。
(5)世界のサプリメント市場(NattoPharma社調査):2006年約6兆7千億円
(6)世界の機能性食品市場(NattoPharma社調査):2006年約8兆4千億円

 

【NattoPharma ASA 概要】

2004年に天然ビタミンK2(メナキノン-7)の研究、販売を目的に設立。本社はオスロ近郊のノルウェー、ライサカー。2008年1月にオスロ証券取引所Axess市場に上場。
2007年12月期売上NOK2200万、約3億円、2008年上期売上NOK1400万、約2億円。
ビタミンKに関する重要な特許3件保有、1件申請中。臨床試験を含むビタミンK、ビタミンK依存蛋白質等の研究は世界で最先端のビタミンK研究所として高名なオランダマーストリヒト大学に委嘱。
J―オイルミルズ、住友商事と締結したコラボレーション・アグリーメントにより、アジアを除く地域におけるビタミンK2(メナキノン-7)の独占販売権を有しており、 "MenaQ7" ブランドを冠し欧米市場、南アフリカ中心に販売。

 

 

本件に関する問い合わせ先

住友商事株式会社 広報部 報道チーム

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