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2009年04月02日

4月1日 入社式社長講話

090402a_img_01.jpg皆さんおはようございます。社長の加藤です。
まずは本日、皆さんが住友商事に入社されましたことを心からお祝い申し上げます。
皆さんは、例年にも増して厳しい就職戦線を通過して入社されました。大変楽しみな人材を多く我々が受け入れることができたことを心から嬉しく思っております。
皆さんが住友商事をどういう基準で選ばれたのか、それぞれの想いがあると思います。その想いをこれからもしっかりと持ち続けて、各自が「この会社をどうすればもっと良い会社にしていけるか」との強い気持ちで、一緒に住友商事のさらなる成長を目指していきましょう。

 

「良い会社」には色々な基準があります。今後、さまざまな場での議論を通じて、どういう会社が良い会社なのか、皆さんが自ら実感して体の中に取り込んでください。私自身、どういう会社が良い会社なのか、しっかりしたビジョンがありますので、今後皆さんとも直接対話を通じて議論していきたいと思っています。

 

■ 経営理念の理解と実践を

今日この場で、私から5つ、お話したいと思います。
まず1つ目は、良い会社を目指していく上でベースになる「住友商事の経営理念」です。これは、住友の400年の歴史を基礎とした事業精神を現代風に分かりやすくリアレンジしたものです。3項目から成っており、この経営理念のバックボーンは、『信用・確実』『浮利を追わず』『進取の精神』という、当時の文体で書かれた文章の中の言葉です。経営理念と行動指針はそれぞれが大切ですが、何よりも日頃から実践していくことが一番重要であり、住友商事が今後とも広く社会から尊敬を受けるような会社であり続けることの条件だと思っています。


この経営理念をベースに仕事をしていく上では、『信用』が最も大切です。住友商事が現在しっかりと業績を上げられている理由は、住友商事の『信用』に対する社会からの評価が高いからです。社会から信用されることが、ビジネスの上で好循環を生み出します。
では信用というのはどうすれば確保していけるでしょうか。築いていけるでしょうか。多くの要素がありますが、その中でも大切なのは誠実に物事に取り組み、誠意を持って相手に対すること。これがベースではないかと常々思っています。


 住友商事の経営理念の中で謳っている我々のあるべき姿というのは、絶えず変化を先取りし、新たな価値を創造し、広く社会に貢献するグローバル企業グループです。抽象的に聞こえるかもしれませんが、我々が行っている仕事は、結果として社会に何らかの形で貢献しています。その貢献が評価されて、我々のまた新しい仕事、新しい価値の創造につながっていく、というように好循環しているのです。皆さんにはぜひ、経営理念の実践を頭に叩き込んでいただきたいと思います。

 

■ コミュニケーションとチームワークで

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さて2つ目は、コミュニケーションとチームワークです。コミュニケーションは住友商事では最も大切にされていることの一つで、完璧ではありませんがかなり良くできていると評価しています。コミュニケーションとは単なる伝達ではありません。コミュニケーションとは、人に何かを求めることから始まります。そして、相手にしっかりと自分の言いたいことを伝え、理解してもらわなければいけません。言いっ放しではだめです。相手が理解することによって何らかのアクションをとってくれ、そのアクションが自分に戻ってくることで、コミュニケーションが一巡します。従って、相手の立場を十分理解しながら、こちらの言いたいことを伝える、主張する。これが大切なのです。

 

経営理念の一文に「人間尊重」という言葉が入っていますが、まさに相手を敬う心があって初めて、円滑なコミュニケーション、本当の意味での心のこもったコミュニケーションができると思っています。幸いにも住友商事はそういうコミュニケーションをベースにして、非常に風通しの良い風土ができています。もちろん、完全だとは思っていません。ですから、「もっともっと良くなる」という意識をさらに高めて努力をしていくことで、本当にもっと良くなるはずです。

 

また、コミュニケーションが良くできていれば、そこには必ず良いチームワークが醸成されます。これも住友商事の強みです。良いチームワークができれば、我々のコアコンピタンスである総合力の発揮につながります。すなわち、コミュニケーションは我々が総合力を発揮して、新しい価値、新しい仕事をどんどん創り上げていく際の原動力になるのです。そのコミュニケーションを円滑にするために必要なことも、皆さんの新人研修の中に組み込まれています。しっかり体得してください。
このコミュニケーション、チームワーク、総合力の発揮、これができれば商社パーソン、住友商事の人間として一人前ですので、どんどん磨き上げてください。総合力とは何でしょうか。一言で説明するのは難しいのですが、当社では「信用」「グローバルネットワーク」「グローバルリレーション」「知的資産」の4つの基盤をベースに、「ビジネス創出力」「情報収集・分析力」「ロジスティクス構築力」「IT(情報技術)活用力」「金融サービス提供力」「リスク管理力」という6つの機能を存分に駆使して、新しいビジネスにつなげていくことと考えています。

 

■ 変化にこそチャンスがある

3つ目は変化への対応。現在、世の中は厳しく大きな変化の時代を迎えています。厳しい状況を認識し、今我々がすべきことをしっかりやっていかなければなりません。そもそも変化のない期間などあり得ません。むしろ変化があるところにこそ、我々総合商社のビジネスチャンスが必ずあります。世の中の景気が悪いからと言って、我々の商売が同じように悪いかというと、必ずしもそうとは限りません。先ほど申し上げた機能を磨き上げる努力を通じて、厳しい時代でもその影響を軽減することは可能になるのです。

 

つまり、我々にとって最も大切なのは、変化に絶えず敏感に反応する、変化を先取りするという意識を持ち、磨き上げることだと思います。それでは変化に敏感に反応するには何が必要か。いくつか要素がありますが、私は大きく2つだと思っています。1つは好奇心、もう1つは向上心。この2つが変化に絶えず敏感に対応する要素ではないでしょうか。おそらく商社に入社した皆さんは、100%好奇心の塊だと思います。物事に「なぜ?」と感じる気持ち、あるいは、物事を「もう少し追いかけてみたい」という気持ち。これらを絶えず持ち続けることが重要です。人から何か言われたことをただ単に受け入れるだけではなく、クエスチョンマークをもつことも大事なことです。
そして向上心。自分自身をさらに磨き上げる向上心もあれば、会社をもっと良くしていきたいという向上心など、さまざまあります。好奇心と向上心を絶えず皆さんが持ち続けることによって、変化への対応が機敏にできるようになるはずです。

 

■ ワーク・ライフ・バランスに留意して

090402a_img_03.jpgこうして変化に対応しながら、新しいビジネスを作り上げていくという努力を我々は全員で行っています。その源泉は、私はやはり心身ともに健康であることだと思っています。私自身も、日々時間に追われる生活をしていますが、一方でどうやって自分の健康を維持するかということに、常に注意を払っています。そういった心身の健康管理にはワーク・ライフ・バランスが重要になります。住友商事は、厚生労働省から推進モデル企業として選定され、ワーク・ライフ・バランスに積極的に取り組んでいます。各メディアなどにも当社の取り組みが定期的に載っています。これは、私は本気でやっています。まず基本は、会社でしっかりと仕事をすること。我々の生活を支えるベースである仕事をしっかりやりながら、プライベートの時間、週末の時間をいかに有意義に過ごすか。それを各自が努力していくことが重要です。その結果、気持ちがリフレッシュして、心身ともに活力のある状態で仕事に積極的に取り組むことが可能になるわけです。


ワーク・ライフ・バランスに関しては、会社としてさまざまな施策を打ち出しています。この施策を皆さんも十分活用して、ぜひ皆さんからも「こういった取り組みがあっても良いじゃないか」と意見を言っていただきながら、より良い会社生活・プライベートライフにつなげていきたいと思います。

 

■ 誇りと使命を持って豊かさと夢を実現する

4つ目は、誇りと使命。会社の使命は経営理念の中に謳われている通り、健全な事業活動を通じて「豊かさと夢を実現」することです。「豊かさと夢の実現」とは、それぞれ個々人の差があって構いません。会社としての「豊かさと夢の実現」もあれば、すべてのステークホルダーに対する「豊かさと夢の実現」もあります。ビジネスの結果として、そこにつながる良い仕事をしていくというのが、我々の企業としての使命だと思っています。
常にしっかりとした自信と誇りを持って、自分の仕事に取り組んでいくこと。これが大切だと思います。誇りを持って仕事をしていく前提は、会社としての規則や社会のルールを理解し、遵守することです。皆さんも今日からは学生時代とはまた違った、社会人としての自覚と責任をしっかりと自分の中に持ち、社会と会社のルールを理解し、実践してください。それが誇りにつながっていくという循環にもなるはずです。

 

■ 積極的に学び、幅広く経験を

最後は成長についてお話します。会社は、今まで私が申し上げたようなことの実現のために、成長を続ける必要があります。会社の持続的成長には、我々役職員一人ひとりの成長が不可欠です。個人の成長が会社としての成長につながっていく。こういう好循環が、住友商事をより強くしていくのです。


090402a_img_04.jpg皆さんのこれからの成長に、私は大いに期待しています。これだけ優秀な皆さんですから、さらに磨けば相当光るだろうと期待しています。住友商事では、皆さんの成長を促進するためにさまざまな制度を設けています。その一つが指導員制度です。皆さんがこれから配属される部署ではマンツーマンの指導員がつきます。私が入社した時も指導員に手取り足取り指導してもらいました。今、自分があるのは、指導員をはじめ先輩・同僚の教えやサポートがあったからだと、今でも感謝しています。
さらに住商ビジネスカレッジがあります。かなりレベルの高いカリキュラムで、大学のMBAなどで採用されている内容にもひけをとらないプログラムを幅広く揃えているので、十分に活用してください。

 

 そして皆さんが人から学ぶ、教えを請う時に一番大事なのは、受け身の姿勢ではなく、自ら取りに行く姿勢です。研修の場で講義を受けるだけでは、なかなか自分の血や肉にはなりません。ところが、「なぜこれを会得したいか」「なぜ学びたいか」を明確にして学べば、吸収度は極めて高くなります。ですから皆さん、自分自身をより高める努力を、自らの意思でアクティブにやってください。これは勉強だけではなく、週末の時間の過ごし方でも同様です。本を読むも良し、スポーツをするも良し、デートをするでも良し、さまざまなことを幅広く経験することが、皆さんの成長につながります。ぜひ積極的にチャレンジしてください。


私は社長に就任以来、できるだけ多くの役職員の皆さんと直接対話ができるよう、ミーティングを行ってきています。いずれ皆さんがどの程度成長しているか拝見できる場があると思います。今ここで見ている皆さんの顔つきとどう違っているか、楽しみにしています。今が自分にとって多くのことを学ぶ大切な時期であると気を引き締めて、まず最初の1-2年間を新しいものの吸収に努めてください。

 

■ コンプライアンス遵守を徹底する

最後に、正々堂々と仕事をする、誇りを持って仕事をするということについて、住友商事の基本的な考え方を話しておきます。ベースはコンプライアンスの徹底です。住友商事はコンプライアンスには決して違反しません。違反の可能性がある事柄において、シロかクロか灰色かという判定基準があるならば、シロの仕事しかやりません。灰色の仕事は絶対にやってはいけない。たとえ10億円儲かるとしても、コンプライアンス違反の可能性があるならば、10億円など儲けなくて結構です。
常に正々堂々と、社会から後ろ指をさされることのない、しっかりとした内容の仕事で我々は利益を上げていきます。そして、上げた利益に見合う税金をしっかり払うことが大きな社会貢献の一つになるのです。どうか皆さん、「規則・法律を理解して違反をしない」、これをしっかり胸に刻み込んで、住友商事の一員としてがんばってください。


 改めまして、皆さん。住友商事への入社おめでとうございます。熱烈歓迎です。これから一緒になって、住友商事をもっともっと良い会社にしていきましょう。


本件に関する問い合わせ先

住友商事株式会社 広報部 報道チーム

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