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2013年01月04日
住友商事株式会社 取締役社長
中村 邦晴

2013年 社長年頭挨拶

  中村社長1.はじめに

皆さん、明けましておめでとうございます。東京本社から、全世界の住友商事グループの皆さんへ、新年の挨拶を申し上げます。この年末年始は皆さんどう過ごされたでしょうか? 私は、家族と一緒に温泉でゆっくりリラックスし、心身ともにリフレッシュすることができました。元旦は、水平線から昇る初日の出を見ることが出来ましたが、水平線から太陽が顔を出し始めると、一筋の光の線が海面上に引かれ、まるで目標に向かって真っすぐ進めと言っているようで、大きな活力と勇気をもらったような気がしました。

 

2.取り巻く諸環境

さて、昨年、日本は3年ぶりに民主党から自民党に政権が変わり、中国では共産党指導部が10年ぶりに交代、フランス、ロシア、米国、韓国など主要国でも大統領選が行われ、政権交代、選挙の年となりました。また、北朝鮮情勢の緊迫化など、中東のみならず、東アジアにおける地政学的なリスクも意識せざるを得ない年でもありました。経済面でも、欧州経済の低迷に加えて、中国経済の回復の遅れから世界経済の減速感が強まり、不透明感が増した1年でした。

 

 年頭挨拶の様子(社長)では、今年はどんな年になるでしょうか。住友商事総合研究所は「リセット、リバランシングで回復軌道へ」との見方をしています。昨年、主要国で政治がリセットされ、今年は新しい政権下でさまざまな政策において新たなバランスを求めるリバランシングが進むと予測しています。欧州では緊縮一辺倒から成長重視へ、中国では安定成長に向けて政策の重点がシフトし、日本や米国でもエネルギー問題や財政問題について、中長期的に持続可能な政策が改めて検討されると見ています。

 

このように、政策に関する不透明感が薄らぐ中で、世界経済も回復軌道に乗るという見立てです。但し、このように政策転換による景気回復が期待されるのは、言い方を変えれば、従来にも増して経済と政治の相互依存が強まっている証しとも言えます。

 

そのような環境の変化に対しても、住友商事グループは、受け身にならず、変化を先取りして、常に先手を打っていかなければならないと思っています。
いかなる状況においても、環境変化や政策リスクに左右されず、安定的、継続的に成長をし続けることが、さらに50年、100年、永遠に存続することに繋がっていくと思います。

 

年頭挨拶の様子(会場)3.創立100周年に向けて目指す姿

50年、100年、安定的、継続的に成長していくために、まずは7年後の2019年、創立100周年の節目に、「創立100周年に向けて目指す姿」を実現しなければなりません。そして、次の100年の礎をより強固なものにするためにも、「Be the Best, Be the One」を合言葉に、グループ全社員が一丸となって、『住友商事グループらしい』やり方で、『住友商事グループならでは』の価値を創造し、『さすが住友商事グループ』と社会に認められる企業グループを目指していきたいと思います。

 

4.目指す姿の実現に向けて

『創立100周年に向けて目指す姿』を実現するためには、利益成長だけでなく、戦略、オペレーション、コンプライアンス、人材育成などあらゆる面で一段高いレベルに成長しなければならないと考えています。

 

私が最も大切だと思っているのは、私たち一人ひとりの成長です。
単に知識やスキルを高めるのではなく、個々人が「高い志」と「高潔な倫理観」を持ち、これまで以上に目線を高く、視野を広げて、取り組むことが何よりも大切だと思っています。

 

個々人の成長が組織の成長に、組織の成長が会社の成長につながり、その結果として、当社グループの目指す 「Be the Best, Be the One」になることができると思っています。『目指す姿』の実現に向けて、私が重要だと思っていることを改めて皆さんにお話したいと思います。

 

1つ目が、中長期的な視点で考え、大局的な判断の軸を持つことです。
私たちを取り巻くビジネス環境は不透明さを増しています。だからこそ中長期的な視点から全体を俯瞰して大きな流れを捉えることが、より重要だと思っています。中長期的な視点から、一定の前提条件を置いて予測することで、大きな潮流としてどのような変化が起こり得るか、それに対してどのような手を打てば良いのか考える習慣を、しっかりと定着させていきたいと思っています。

 

2つ目が、自らの強みをさらに高める視点を持つことです。
「常に変化を先取りして新たな価値を創造」していくために、まずは自らの強みや機能を認識する必要があります。その上で、将来、どのような強みを伸ばし、機能を発揮して、『住友商事グループならでは』の価値を創造していくのか、また、当社グループが持つ総合力によって、自らの強みをさらに高めることができるのか皆さんと議論していきたいと思います。

 

私たちを取り巻くビジネス環境は常に変化しており、業界、国、地域という従来の境界を越えて、新たなビジネス領域が次々と生まれつつあります。当社グループにとっては、総合力により社内外のリソースやノウハウをフルに活用することで、新たな価値を創造する機会がさらに広がっています。変化をチャンスと捉え、バウンダリーを越える力こそが、当社グループならではの強みであり、新たな価値創造への原動力になると思っています。

 

3つ目が、社会に貢献する価値創造の視点を持つことです。
新興国における人口の増加や都市化に伴い、エネルギー・食料・環境問題など、世界は従来以上に大きな社会的課題と向き合っています。その中で、ほぼすべての地域と産業分野に深い関わりを持つ当社グループに求められているのは、社会的課題から新たなニーズを見つけ、解決策を提供する力だと思います。私は、地球規模の社会的課題の解決に積極的に参画することによって、当社グループの成長機会があると考えています。

 

『自利利他公私一如』という言葉に表されるように、住友には、社会に役立ち、社会に貢献するDNAが脈々と受け継がれ、当社グループの経営理念・行動指針のバックボーンになっています。

 

自らの成長とともに、ビジネスを通じて社会に広く貢献することが、すべてのステークホルダーから一目置かれる存在、すなわち『さすが住友商事グループと社会に認められる企業グループ』の実現に繋がると信じています。

 

5.新たなスタートの年に

今年は、『創立100周年に向けて目指す姿』の実現に新たなスタートを切る非常に重要な年と考えています。これから新しい時代を切り開くぐらいの覚悟をもって臨みたいと思います。

 

今年は、創立100周年までの7年間の最初の年にあたります。自動車に例えれば、7段変速の第1速の位置付けです。第1速というのは動き始めるときの、一番大きな力が出るギアのことです。今年、一人ひとりが自分の役割を認識し、その役割を果たすことで、力強く確かなスタートを切りたいと思います。

 

まずは、f(x)の総仕上げとして、当初立てた目標を全て着実に実行するとともに、『目指す姿』の実現に向け、好スタートを切るためにも、足元をしっかり固めていきたいと思います。

 

そして、『創立100周年に向けて目指す姿』に基づいて、各組織が目指す姿、その実現の具体的な道筋としての中長期戦略、最初の2年間の実行計画としての次期中期経営計画を、しっかり策定することが非常に重要です。その上で、初年度の計画を着実に実行し、2019年度の『目指す姿』の実現に向けた成長カーブを力強く描いていきたいと思います。

 

当社グループが、『目指す姿』の実現に向けて新たな挑戦を開始する決意を、今年の初めである本日、改めて皆さんと共有したいと思います。Be the Best, Be the Oneを合言葉に、私たち一人ひとりが高い志と熱い想いを持って、その第一歩を力強く踏み出しましょう。

 

最後になりましたが、住友商事グループ役職員の皆さんとご家族のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、2013年の私の新年の挨拶と致します。

 

※これは、2013年1月4日に、住友商事グループ役職員向けに行われた年頭挨拶です。

 

 

本件に関する問い合わせ先

住友商事株式会社 広報部 報道チーム

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