2007年11月15日
住友商事株式会社
住友商事、米国 高機能材料開発ベンチャーに出資・提携
~革新的な手法で材料開発期間を大幅短縮~
住友商事株式会社(本社:東京都中央区、社長:加藤 進)は、住友商事グループ100%出資の米国ベンチャーキャピタルPresidio-STX LLCを通じて、ナノテク・新素材分野において革新的な開発技術を持つIntematix社(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Peter Larsson)に対して出資を行い、同社製品の販売代理権、顧客企業からの受託・共同開発を含む包括的な提携関係を結んだ。
Intematix 社は、2000年設立の高機能材料開発ベンチャーで、コンビナトリアル法と呼ばれる革新的な手法をベースに、通常数年から10年程度かかるといわれるナノテク・新素材分野の新規材料の開発期間を、半年から1年程度と大幅に短縮するノウハウを有している。また、同社は新素材開発だけでなく、この材料開発技術をベースに、オプトエレクトロニクス、半導体、環境・エネルギーなどの分野で製品の製造まで自社で手がけることを強みとしており、エレクトロニクス業界での評価も非常に高い。
各種LED用蛍光体Intematix 社では第一弾の製品として、2004年からLED蛍光体を開発、2005年に製造を開始した。Intematix社の蛍光体はLED業界の顧客からの評価も高く、現在その需要が急激に伸びている。また、プラズマディスプレイ用の蛍光体、液晶ディスプレイなどに用いられる冷陰極管(CCFL)用の蛍光体も採用が始まっている。これら蛍光体の市場分野は急成長しており、市場規模は2006年には280億円を上回ったとも言われている。
市場の拡大の一方で、需要家からの蛍光体の発光効率や発色性に対する改善要求も強く、新規蛍光体材料の開発が行われているが、Intematix社は、様々な顧客ニーズに対して、LEDパッケージの材料・デザインにも対応した最適な蛍光体を短期間で開発・提供していくことが可能である。
さらに同社は、材料レベルの性能向上や技術革新が望まれている半導体・太陽電池・燃料電池と言った、今後大きな成長が見込まれる分野での新規材料の開発にも力を入れており、独自開発だけでなく、電機メーカーや自動車メーカーなど顧客との共同開発にも取り組んでいる。加えて、エレクトロニクス分野において供給不足が懸念されている希少金属の代替材料の開発についても推進している。
住友商事は、優れたナノ材料の市場開拓、用途開発に積極的に取り組んでおり、今回Intermatix社へ出資する事により、同社の日本市場における販売代理権及び受託・共同開発を含む包括的な提携関係を構築する事で、同社との戦略が合致した。エレクトロニクス・オプトエレクトロニクス・環境・エネルギーなどの分野で、性能改善・新規材料開発を求める市場ニーズが高いことから、住友商事は同社製品の販売のみならず、幅広い分野で日本企業との共同開発・受託開発等を展開していく。また、住友商事の持つ市場情報に基づく材料開発をIntematix社と独自展開し、市場ニーズに応じた新規化合物の提案・開発も行い、ナノテク分野でのビジネス強化につなげる。
Intematix本社@米・カリフォルニア州(Fremont市) 2005 Best of Small Tech Awards 受賞
| 【Intematix社概要】 |
| 本社所在地 |
: |
米国カリフォルニア州フリーモント 46410 S.Fremont Blvd., Fremont, CA 94538 USA |
| 設立年 |
: |
2000年3月 |
| CEO |
: |
Peter Larsson |
| 従業員 |
: |
70名 |
| 主要株主 |
: |
Crosslink Capital, Samsung Ventures, Draper Fisher Jurveston, East Gate Capital, Pacifica Fund |
| 主な事業 |
: |
ナノテク・新規材料の開発・製造 |
| URL |
: |
http://www.intematix.com |
Intematix社:新規素材開発技術の特徴: コンビナトリアル法は従来、有機合成や医薬品開発 の分野で用いられてきた、異なる物質を一度に作成 して、最適な組成物質を短期に効率良く開発すると いう手法である。 Intematix 社はこのコンビナトリアル法を無機材料の 素材開発に応用。従来の化合物開発では、様々な材 料の組み合わせを一つ一つ評価していたのに対し、異なる組成のマトリックスを大量一括に作成・評価する手法を開発した。これにより材料開発に要する時間を従来の1/10に削減、これによりコストも大幅に削減できる。
同社が開発したLED用蛍光体は、米国最大のナノテク会議の一つである"Nanocommerce2005"において最優秀製品賞を受賞するなど、その材料開発技術と量産化技術は高い評価を得ている。 |
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以上