人材マネジメント

人材マネジメント

人材マネジメント方針

住友商事グループが変化の時代を勝ち抜き持続的に成長していく上で、人材の確保・育成・活用は最重要テーマです。当社グループの最大の財産である「人材」が、経営理念・行動指針に基づき、各部門の事業戦略に沿ったかたちで能力を最大限に発揮するにはどうすべきか、これが当社の問題意識です。
全社を挙げた新入社員の指導・育成、経営理念の原点である「住友の事業精神」の浸透、ローテーションを中心としたOJTと事業特性に応じたOFF-JTの組み合わせによる人材育成などに継続的に取り組んでいます。
2011~2012年度中期経営計画f(x)(エフクロス)では、10年先を見据えて策定した前中期経営計画FOCUS’10の基本方針・諸施策を踏襲しながら、ビジネスモデルの高度化・転換を実行し、全てのパートナーとともに地域・世代・組織を越えた成長(cross-boundary growth)を目指します。
ビジネスのグローバル展開のための要員を確保・育成するとともに、事業戦略と人材戦略を一体的に取り進めて、全社レベルでの戦略的な人員配置を推進していきます。

求める人材像

住友商事が求める人材像は、当社グループの「経営理念・行動指針」を理解し、「SC VALUES」を実践できる人材です。その上で、明確なビジョンと強いコミットメントのもと、各階層で「リーダーシップ」を発揮し、「プロフェッショナル」として幅広い知見と高い専門性を発揮することで高い成果を生み出す自責型の人材です。

SC VALUES

「SC VALUES」とは、当社の経営理念や行動指針に謳われている価値観をベースにして、全社員に共有・実践してもらいたい9つの項目をまとめたものです。

1. 信用・確実 法と規則を守り、高潔な倫理を保持する。
2. 総合力 組織に壁をつくらず、常に全社的視野をもって行動する。
3. ビジョン 明確なビジョンを掲げ、それをメンバーに伝え共有する。
4. 変革マインド 多様な価値観と行動様式を受容し、変化をチャンスと捉え行動する。
5. コミットメント・自責 組織目標に向かって、責任をもって主体的に行動する。
6. 情熱 情熱・自信をもって行動し、メンバーに活力を与える。
7. スピード 迅速に決断し、行動する。
8. 人材開発 メンバーの能力開発を最大限に支援する。
9. プロフェッショナル 高度な専門性・スキルを有する。

多様な人材の確保

新卒・キャリア採用

住友商事では応募者の能力や意欲を重視し、また性別、学歴や国籍などで選考方法を分けることなく、幅広い採用活動に取り組んでいます。新卒採用のみならず、即戦力人材を採用することを目的としたキャリア採用にも積極的に取り組んでいます。

採用の推移と内訳

図:採用の推移と内訳

2011年4月1日現在で、日本に加えて、7つの異なる国籍の正社員が本社で活躍中です。

人材育成の強化

戦略的・計画的な人材育成

当社グループが「地域・世代・組織を越える成長(cross-boundary growth)を実現するためには、事業戦略と人材戦略を一体的に取り進め、グローバル展開に対応する要員の確保・育成・活用を中長期的観点から戦略的・計画的に推進することが重要です。当社は、幅広く多様な経験・価値観を持った人材を数多く育成すると共に、常に次世代人材の育成を意識しながら、将来的に必要となる人材の厚みを増していくよう努めています。

ローテーションを通じた全社人材育成施策

事業部門とコーポレート部門双方の業務を経験することにより、現場での経験のみならず全社的視点や経営的視点の双方を兼ね備えた人材の育成を目的として、若手~中堅層の基幹職を対象に事業部門-コーポレート部門間の育成的ローテーションを実施しています。これに加え、事業部門への転出を前提とした一定数の新人基幹職のコーポレート部門への初期配属も実施しています。
f(x)(エフクロス)では、事業部門間の育成的ローテーションも実施し、事業部門横断的なビジネスの推進や事業経営を担う人材を育成します。活発なローテーションを行い、人的経営資源の戦略的かつ最適な配分を実現していくことで、組織・職場の活力向上、価値創造力の強化を図っていきます。

全社レベルでの人材マネジメントの強化

当社では、自主管理・自己責任原則が徹底されており、各組織主導での本部内ローテーションや、各組織のビジネス特性に応じた独自の研修プログラム体系の構築など、組織内での人材マネジメントが戦略的に実行されています。また、各組織では、中長期的に事業戦略上必要となる人材を確保するため、そのニーズに応じて主体的に人材育成を図っています。将来に向け、次世代の事業経営人材を計画的に育成するためのサクセッションプランニングを組織毎に策定するなど、戦略的な人材配置・人材育成を推進しています。
f(x)(エフクロス)ではこれを継続すると共に、組織を越えた全社レベルでの戦略的な人材配置を推進します。また、グローバルベースでの収益力を一層向上させるべく、地場発信型ビジネスを拡大していくために、海外組織・事業会社の現地採用社員を重要ポストに登用するなど、グローバルベースでの適材適所の実現を目指しています。

人材育成促進ファンドによるグローバル人材育成の支援

各部門・本部の中長期的な成長戦略の実現に必要な人材の確保・育成をサポートすることを目的として、2010年度より人材育成促進ファンドを導入しました。ファンドを活用した海外研修生の積極的な派遣を通じて、グローバルに活躍出来る人材を戦略的・計画的に育成します。特に、新興国の成長を取り込むことが将来にわたる当社グループの経営課題であると考え、中国語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語などの語学要員を増やし、成長市場攻略のための人材として育成します。また、最新の経営リテラシーの習得と他社エグゼクティブ層との交流を目的に、主に管理職層を対象として海外の短期エグゼクティブプログラムへの派遣も積極的に推進するとともに、海外組織の現地採用社員の本社への受け入れなど、中長期的観点からの人材投資を積極的に実施していきます。

教育・研修

住商ビジネスカレッジ



別子銅山訪問研修

事業経営者養成塾

戦略的・計画的な人材育成をOFF-JT(Off the Job Training)の側面から支援しているのが、企業内大学の住商ビジネスカレッジ(SBC)です。SBCでは求める人材像に沿って「経営理念・行動指針・SC VALUES」「リーダーシップ」「プロフェッショナル」の3点に焦点を当て、年間約300の講座を開催しています。具体的には、当社グループの事業活動の原点である別子銅山を登山する研修を2006年度より継続的に実施しています。この研修は、住友の事業精神を表す言葉の一つである「自利利他公私一如」(住友の事業は、住友自身を利するとともに、国家を利し、かつ社会を利するものでなければならないという意味)を体感し、継承していくことを目的としています。また、体系的なリーダーシップ開発や、全社員共通に求められる知識・スキルを習得する基礎研修プログラムに加え、投資、事業経営、ビジネスの変革・創造などに必要とされる高度な専門知識・スキルの習得を目的とした多様なプログラムを提供しています。
「与えられる育成機会」ではなく「自ら学びとる成長機会」というコンセプトの下、自ら考え行動し成果に繋げていく人材を支援する仕組みとして、一層の充実を図ります。


グローバル連結ベースでの人材育成プログラム


現地採用社員向け研修

当社では、ビジネスのグローバル展開に対応する要員の確保・育成を強化するために、海外組織・事業会社の現地採用社員の登用と育成にも注力しており、その一環として、海外の現地採用社員を対象とした階層別(実務担当者、マネージャー、経営幹部)研修を実施しています。この研修では、年間200名を超える世界各地の現地採用社員を東京本社に集め、住友の事業精神や住友商事グループの経営理念の再確認を通じた、当社グループの一員としてのDNAの共有や一体感の向上、経営方針や経営戦略に関する情報共有、ファイナンス、リスクマネジメント、コンプライアンスなど各種講義によるスキルアップ、更には本社社員も参加しての合同プログラムを実施しています。


住友商事グローバル人材開発センター


住友商事グローバル人材開発センター

2012年3月、東京都中央区銀座に当社の新たな研修所が竣工しました。研修所新設の目的は「グローバル人材育成拠点」と「戦略的な多目的施設」としての活用です。前者は、グローバルベースでのさらなる人材育成の強化と、多様な人材の活躍促進の拠点としての活用です。後者は、本社機能を補完する多目的施設としての活用です。住友商事グループの社員同士が職場や国を越えて集い、将来のビジョンや戦略を徹底的に議論する場として活用していきます。


多様な人材の活用

住友商事では社会全体での労働者意識の多様化、残業問題への取り組み強化、女性の活躍推進、雇用延長の努力要請、ワーク・ライフ・バランスの推進、外国人社員の登用などの動きにいち早く対応してきました。多様な人材が夫々のフィールドで新たな価値と成果を生み出し、当社グループの持続的成長に貢献できるよう、各種施策実施を通じて人材のダイバーシティを尊重する土壌作りに努めています。
当社では60歳を定年としていますが、定年後も勤務の継続を希望する社員を対象に「雇用延長制度」を設置・運用しています。また、国内のみならず、海外組織・事業会社のスタッフを重要ポストに登用し、海外スタッフを本社で受け入れるなど、グローバルベースでの人材のダイバーシティを実現していきます。

キャリア・アドバイザー制度

各職場での『若手の登用とシニアの活躍の両立』を一層強力に推進することを目的に、当社の社員として豊富な経験・多彩なキャリアを持つシニア人材をキャリア・アドバイザー(以下、CA)として部門毎に登用し、CAが社員のキャリア開発をサポートする「キャリア・アドバイザー制度」を2007年度から導入しました。CAは、社員個人(部下)に対する支援、組織マネジメント(上司)に対する支援・アドバイス、個人と組織間のコミュニケーションへの側面サポートという3つの役割を担い、社員のキャリア開発と社員が自らの能力と持ち味を最大限に発揮できる職場環境づくりに貢献しています。

図:キャリア・アドバイザー制度

ワーク・ライフ・バランス

住友商事では2005年よりワーク・ライフ・バランス(WLB)のコンセプトを人材マネジメントの中に取り入れており、優秀な人材が個々の価値観や生活に合わせて活き活きと働ける職場づくりを目指しています。

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「SCGカウンセリングセンター」を設置

2005年4月 ワーク・ライフ・バランス施策のひとつとして社員が「いきいきとした生活」が送れるための支援を目的とし、「SCGカウンセリングセンター(SCG-CC)」を本社のある晴海トリトンスクエア内に設置しました。

同センターには、様々な専門性をもつカウンセラーが勤務し、社員からの様々な相談に対応する中で、問題の整理やその解決のサポートをしています。

毎年300人以上の社員に利用され、気軽で安心できる相談施設として、社員の心のマネジメントに活用されています。

提供 サービス 対象者 機能
SCGカウンセリングセンター 対面カウンセリング 主に東京勤務者 シニア産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、家族相談士等の資格を保有したカウンセラーが国内外の社員にカウンセリングを提供
電話カウンセリング 全社員
(定期)出張カウンセリング 地方・海外勤務者
各種セミナー 全社員 管理職向け、一般社員向け、海外派遣員向け、帯同者向けセミナー等を実施
コンサルテーション 全社員(管理職) 心の不調等を抱える部下への対応の仕方につき上司にアドバイス
外部契約企業 Webセルフケアプログラム
電話・出張カウンセリング
全社員 外部企業に委託し、メール・電話・出張によるカウンセリングを提供

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