資源・化学品事業部門 - 事業概要

ガス、水を分離させるガスセパレーター(写真はバーネットシェール)
最近、脚光を浴びている「シェールガス」。新聞や雑誌で目にしたことのある方も増えているのではないでしょうか。住友商事は、このシェールガスの開発に意欲的に参入し、「シェールガス革命」と呼ばれるトレンドをけん引しています。
石油と並ぶ化石燃料が天然ガス。エネルギー需給の逼迫(ひっぱく)感やCO2排出量の少なさなどから、天然ガスの供給増への期待は年々高まっていました。そうした声に応えるように、近年になって地下からの回収が実現したのがシェールガスです。
シェールとは、泥が水平に堆積してできた岩石である頁岩(けつがん)のこと。そのすき間に貯蓄されているメタンガスがシェールガスと呼ばれています。その存在自体は以前より知られていたものの、掘削が難しいこと、仮に掘削しても実用化には経済的合理性が得られないことから、長い間手つかずのままでした。
ところがこの困難な掘削に挑み続けていたのが、米国のミッチェルエナジーという石油会社。1990年代前半から後半にかけて、シェールから天然ガスを取り出すことはできないかと地道に格闘を続けてきた同社が、ついに本格的な商業生産に成功したのです。

バーネットシェールエリアのランドリグ(掘削装置)
ミッチェルエナジーが開発したのは、地中で横に井戸を掘って広範に天然ガスを回収する「水平掘削」の技術と、水圧でシェール層に亀裂を生じさせ天然ガスを生産する「水圧破砕(フラクチャリング)」の技術。これによって技術的にも経済的にもシェールガス掘削が成立するようになりました。
もともと米国には、シェール層が至る所に存在しています。ミッチェルエナジーが開拓しシェールガスのパイオニアと呼ばれているエリアが、テキサス州のバーネットシェール(Barnett Shale)。2000年頃、ここでの掘削が成功したことを受けて、多くのガス会社が、全米各地でシェールガス掘削に本腰を入れ始めたのです。そして当時、メキシコ湾からの天然ガス供給に関わっていたのが住友商事でした。海底の天然ガスはいずれ底をつくだろうと予想していた当社は、このシェールガスに次世代天然ガス供給の可能性を見つけ、参入を決定。アジアの企業として最も早く、2009年12月に現地ガス会社のパートナーとしてプロジェクト参入を果たしました。
このスピーディーな判断と行動は、住友商事が長年にわたって培ってきたエネルギー業界における情報収集力、ネットワークがあったからです。