資源・化学品事業概要

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人々に、マラリアの恐怖のない安眠の夜を

マラリア撲滅への取り組み

ハマダラカに刺されることによって、マラリア原虫が体内に侵入

アフリカで、エイズと同様に恐れられているのがマラリア。「ハマダラカ」という蚊を媒介とする感染症で、体力がなければ感染して3週間ほどで死に至ることも珍しくありません。毎年3.5~5億人が発症し、100万人以上が亡くなっている恐怖の病です。

住友商事ではこのマラリアの撲滅を目指し、世界保健機構(WHO)などが進めるマラリア防圧作戦に協力しています。

20数年前にも日本政府の援助のもとでマラリア撲滅への取り組みは行われましたが、その際は殺虫剤の散布が主な手段でした。薬剤を散布している間は確かにマラリアの発症率は下がるものの、散布を止めると発症率は上昇してしまうため、新たな防除方法が望まれていました。


5年以上にわたって効き目が持続

殺虫剤が徐々に染み出し、5年間は殺虫効果が持続
© M. Hallahan/Sumitomo Chemical-Olyset Net

近年は蚊帳の使用が主な防除手段となっています。殺虫剤散布で欠けていた、自助努力、持続性が念頭におかれています。この目的に沿って日本の農薬メーカーの開発した「殺虫剤を練り込んだ蚊帳」が導入されました。繊維に殺虫剤が練り込まれているため、洗濯しても、効果が大きく落ちることなく、5年以上にわたり使用可能なのが特徴です。

住友商事では、この蚊帳の販売を支援し、これまでに約1,000万張を供給してきました。各国におけるマラリア対策のスケールアップによって、年間1億を超える数の需要が見込まれるようになり、さらなる供給量増加を見込んでいます。

体力のない人がマラリアを媒介するハマダラカに刺されると、高熱が続き、死に至ることもあります。幼児や高齢者などは「刺されるから、夜寝るのが怖い」という恐怖を抱えて過ごしています。蚊帳は経済的・長期的に蚊から身を守ることができるため、こうした人々に安らぎの眠りを実現しています。


自立を促し、現地化を進める

現地のスタッフが蚊帳の使い方を直接指導

2010年11月11日、南部アフリカ開発共同体(SADC)が定めるマラリア対策デーに、アンゴラで蚊帳の授与式が行われました。蚊帳は住友化学が用意し、住友商事主導のもと、今回の寄贈するエリアをアンゴラ保健省マラリア対策局とともに選定し、寄贈式典が実現しました。

国際機関の援助などにより蚊帳の普及は進んでいますが、行きわたっていないエリアも多く見受けられるのが現状です。また、アンゴラはマラリアの感染率が96パーセントにものぼるなど、感染リスクの高い国のひとつです。

当日は、蚊帳の配布を待つ人が列を作り、使用方法のデモンストレーションにも熱心に聞き入るなど、セルフ・プロテクション(自己防除)の認知拡大にもつながりました。

また、マダガスカルでも蚊帳の正しい使い方を知ってもらうため、現地で印刷した冊子を配布。間違った使い方をしている人を減らすことで、感染率の低下が期待されます。

今後は他の国でも展開していく予定です。


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