生活産業・建設不動産事業概要

生活産業・建設不動産 - 事業概要

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豊かな森林を背景に展開するチリでの木材資源ビジネス

広い大地に10年かけてユーカリを植林

この小さな苗木が、10年後には高さ25メートルの立派なユーカリの成木に育つ

“3つのW”で語られることが多い国、チリ。“3つのW”とは、Wine(おいしいワイン)・Weather(変化に富む豊かな気候)・Woman(美しい女性)の頭文字。実はもうひとつ、林業に関わる人々の間では「Wood(豊富な森林資源)」の“W”として語られることもしばしば。住友商事では1980年代から“Wood”の分野でチリとの関わりを深めてきました。
その一つが、ユーカリの植林事業とチップ製造事業です。


ヴォルテラの植林が行われているのは、細長いチリの中部コンセプシオン近郊

首都サンティアゴの南約650キロメートルの地に広がる、およそ1万3,000ヘクタールの植林地。東京の山手線内側の約2倍強という広大な土地には、ユーカリのグロビュラス種が植えられています。成長が速く伐採まで約10年というユーカリは、時が来れば切り出され、工場で製紙用のチップに加工されて日本に輸出されます。受け入れるのは製紙会社、日本製紙です。
1991年に住友商事と日本製紙(当時の山陽国策パルプ)、現地企業によってヴォルテラが設立され、翌年から植林が始まりました。ユーカリの成長を待って2002年に伐採、チップ加工がスタート。2003年に日本へ向けて初出荷されました。事業開始から20年が過ぎ、現在の生産量は年間約60万トン(木材中の水分含む)と事業は順調です。


製紙原料の安定供給にも貢献

ヴォルテラという社名の由来が、スペイン語で「Volver a la tierra=大地に還る」の略語であることからもうかがえるように、この事業は大地に根差した活動となっています。当初10年間は毎年一定の面積にユーカリの苗木を植えていくのみ。10年経ってようやく最初の年のユーカリを伐採した後は、切り株から再生した芽を育てる、あるいは再びそこに新しい苗木を植えていくという、まさに大地に根差したサステナブル(持続可能)な取り組みです。

ヴォルテラの創立20周年セレモニーでスピーチする、ヴォルテラ会長兼チリ住友商事社長のカルロス・コスタ

伐採されたユーカリは山から工場に運ばれて、製紙原料用チップに加工されます。一連の作業は先住民を含めて多くの現地労働者が担っており、地域経済にも大きく貢献しています。
自然が相手の事業ゆえ、幼木が予定通り成長するか、山火事の危険はないかといったさまざまなリスクを抱えながら、まさに手塩にかけてユーカリを育ててきました。“手のかかる息子”であったユーカリが成長し、立派なチップへと姿を変えて初出荷された際は、ヴォルテラ歴代社長が集まって船積みを見守るセレモニーも行われました。

中国をはじめとする新興国を中心に紙の需要が急増し、原料であるチップの需給がひっ迫する恐れが高まっています。日本における製紙原料の安定供給という意味でも、意義深い事業といえるでしょう。


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