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木漏れ陽が美しい、木陰栽培の農園
一杯のコーヒーが地球環境保護につながることをご存知ですか。
渡り鳥が休息する森で生まれたコーヒーを「バードフレンドリー®」コーヒーと呼び、このコーヒーを購入することで、ささやかな環境保護への貢献ができるのです。
この認証プログラムは、熱帯の森林を利用したシェードグロウン(木陰栽培)かつ有機栽培で生産されたコーヒーをプレミアム価格で買い取ることによって生産農家を支え、森林伐採を防止して、そこで休む渡り鳥を守るというもの。また、売り上げの一部は、米国スミソニアン渡り鳥センターを通じ、世界中の渡り鳥の研究・保護と環境保護のために還元されています。

メキシコのイルランダ農園(赤い屋根を囲む森林が農園)

コーヒーの実は、機械でなく手摘みで収穫
一般的に熱帯の森林では、ハチドリやムシクイといった渡り鳥が羽を休めているばかりでなく、昆虫や蛇、両生類やランの花などといった生物の多様性が保持され、またCO2吸収や水質保全という効果も備えています。こうした森林の木陰を活かした農園でコーヒーを育てることは、コーヒーが元来、森林の恵みにより栽培されてきた歴史から考えれば、伝統的、かつ持続可能な農法と言えます。
しかし、低コスト化を図る大規模なプランテーション型経営が増え、一部地域では収穫の機械化が進み、木陰を作るシェードツリーが伐採されているのが現状です。森林に近いシェード(木陰)を保つバードフレンドリー®認証農園では、有機栽培で収穫もすべて手摘みと、とても手がかかる栽培を敢えて実践しており、自然や地球環境への思いや強い意思、消費者の支援なしには継続することが難しくなっています。だからこそ、認証によりトレーサビリティーを確立し、消費者が認証農園を指名買いできる仕組みを構築することで、シェードグロウンを生かしたアグロフォレストリー(森林農業)を守り、渡り鳥を保護していく活動が必要とされているのです。
このプログラムを創設、認証基準を設定したのが、スミソニアン渡り鳥センターです。同プログラムが始まった背景には、北米と中南米を往来する渡り鳥の減少がありました。この状況を心配したスミソニアン協会が、渡り鳥の追跡調査の結果、伝統的にシェードグロウンで生産している中南米のコーヒー農園が渡り鳥の最適な休息地になっていることを突き止めたのです。そこで協会は渡り鳥センターを設立、持続可能なコーヒー生産を掲げて、1999年からバードフレンドリー®認証を開始しました。
現在、前述のバードフレンドリー®基準を満たし認証を受けた農園は、グァテマラやコロンビアなど中南米を中心に8カ国28農園(農協・組合含む)にのぼります。