新産業・機能推進事業部門 - 事業概要

倉庫の外観。ドックにトラックが着き、次々と荷物が運び出される
チェコ支店で最初に手がけたメーカーから持ち込まれたのは、「物流面から生産をサポートし、生産効率を高めて販売機会が確実につかめるようにしてほしい」という相談でした。この企業と当社のヨーロッパにおける取引は、工場の立ち上げ時に生産設備を納入したことに始まり、その後もプラスチックなどの生産材を提供。幅広いビジネスを通じて築いた信頼関係から、新たに生産物流から製品物流までを加えたトータルサービスの提供を求められたのです。

高度なシステムも導入しているが、マンパワーも重要。検査はすべて作業員が行う
そこで、生産にはカンバン方式(*1)を導入し、情報システムとすべての工程を同期化させて生産のムダを排除。在庫管理も方式を一新した上で、生産材・部品の納入を平準化し、作業マニュアルも制作しました。こうして運用を見直した結果、過去最高の生産台数体制を確立することができました。
また、2008年1月には、別のメーカーの機器生産の改善に着手。顧客の工場内で一緒に作業しながら、効率よく部品を生産ラインへ供給する方法など細かい指導を行い、取り組み初年度から、在庫精度の向上や物流コストの削減などを達成することができたのです。
(*1)カンバン方式・・・在庫を減らし、最適なタイミングで必要なモノを必要な量だけ生産する方法。別名、ジャストインタイム生産システム。

倉庫内部の様子。延床面積16,400m²の広大な空間で顧客のニーズに対応する
こうしたチェコでの実績を新たなビジネスモデルとして確立し、日系企業のモノづくりに密着した物流ビジネスを積極的に推進していく計画です。現在は中・東欧に進出される日系企業への提供が中心ですが、ヨーロッパの大手企業に対する提案も計画しており、今後は中国や東南アジアなど、他のエリアへも活動範囲を広げていきます。こうして多くの企業でモノづくりに関わる物流の成果をあげることで当社に対する信頼をより高め、国際物流ビジネスの拡大をめざします。
同時に、物流部隊が横串となり、鋼材、化学品、非鉄といった他部門との連携を強化し、トータルサービスの提供・推進にも取り組み、グループの価値向上にも努めていきます。
2010年2月掲載