新産業・機能推進事業部門 - 事業概要

そしてもう一つ取り組んだのが、「技術力」の整備。航空会社の整備部門と同様の知識とノウハウを、社内に備えることでした。
航空機の安全運航には、日常の点検・整備が不可欠です。さらに、約5年に1回行うエンジンや機体のオーバーホールでは、細心の注意を払って取り組むことが必要です。ところが技術力がないと、機体の状況が正確につかめないため、航空機の価値が低下していることに気づかないことも。実は、巨大な組織と圧倒的な資金力を持ちながら、技術力を持たないばかりに機体の価値が維持できず、事業から撤退した企業もこれまで数多くあったのです。
そこで、整備やオーバーホールに立ち会って、整備担当者と同じ目線で内容をチェック。的確な意見や要望を伝え整備を完璧に実施することで、「住友の航空機は安心して使用できる」という住友ブランドへの信頼と価値を構築・維持できる体制を整えているのです。
2008年12月、SMFLと共同で、SMFLエアクラフトキャピタル社(SMAC)を設立。現在、住友商事グループはSMACが中核となり、SAAMの航空機リースに関するノウハウとSMFLの資金力を活用し、航空機リース事業を展開しています。

SAAMオフィスで働くメンバー
航空業界は現在、不安定な原油価格や世界経済の減速を背景とした利用客の減少など、厳しい状況に置かれています。これが航空機リース事業にとっては追い風であり、柔軟に航空機が調達できる航空機リースへのニーズが高まっています。また、マーケットの冷え込みによって航空機の価格も下がっており、保有機数を増やす絶好機になっています。そこで、この2~3年で新たに70機を購入し、現在自社保有する約20機と管理を受託している約40機をあわせた130機体制での事業推進をめざしています。
航空業界は今後も短期サイクルで好不況を繰り返すものの、航空機リース事業は中長期で堅調に拡大すると見込まれています。このチャンスを確実につかみ、できるだけ早く業界ベスト10のポジションを確立。そして、住友商事グループの航空機リース事業に対する認知がグローバル社会で高まることを目標に、積極的なビジネスを展開していきます。
2010年1月掲載