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広報部がアテンドするビジネスサイトツアー 広報部が主催する報道関係者向けビジネスサイトツアーの模様をお届けします。
国内

首都圏の食の需要を支える千葉共同サイロと千葉製粉を見てきました

住友商事広報部では、メディア関係者を対象に、当社の事業を理解していただくためのサイトツアーを随時行っています。今回は、千葉食品コンビナート内に位置する、小麦取扱量日本一の千葉共同サイロと、製粉事業を行っている千葉製粉を視察するツアーを実施しました。

千葉共同サイロ

2017年に創立50周年を迎える千葉共同サイロ

千葉市美浜区に位置する千葉港のすぐそばに、日本で最も歴史と伝統のある食品工業団地「千葉食品コンビナート」があります。山崎製パンをはじめとし、多くの食品関連工場が立ち並んでおり、千葉共同サイロと千葉製粉もその1つです。この2社の事業内容を理解していただくために、新聞社や通信社の記者と現場を訪れました。

千葉共同サイロに到着後、同社の山根学社長から会社概要の説明がありました。千葉共同サイロは2017年に50周年を迎える、住友商事グループの中で最も長い歴史をもつ事業会社の一つです。特に注力しているのは人材育成。「より一流に」をモットーに、全社が一丸となって自己研さんや業務品質の向上に努めています。社員の成長を促すさまざまな教育プログラムが組まれ、社員主体で企画する「チバキョウカレッジ」(文化人・有識者を講師に招く勉強会)や、海外語学研修なども積極的に実施しています。

オーストラリアから到着した、全長180メートルの大型船へと向かう記者たち。法律では桟橋を渡れば外国扱いとなるため、事前登録が欠かせません

そもそもサイロ事業とは?

サイロとは、穀物などの農作物を貯蔵する倉庫を指し、その保管機能を活用して安定的に穀物などを供給するのがサイロ事業です。外国産の小麦は、船で海外から輸入され、千葉共同サイロ敷地内にある大型船用の岸壁に到着します。その後、小麦はアンローダと呼ばれる巨大掃除機のような機械で船内から吸い上げられ、サイロに搬入・保管されます。この日は、ちょうど小麦が船内からアンローダで吸い上げられるダイナミックな様子を見ることができ、記者からは「おお!」と感嘆の声が漏れていました。

アンローダで吸い上げられた小麦は、構内に合計253本あるサイロに保管されるか、すぐに使用されるものは近隣の製粉工場に輸送されます。千葉共同サイロのすぐ隣には千葉製粉があり、その工場にベルトコンベヤーで直接小麦を運べるので、安定的でタイムリーな供給を実現しています。

千葉共同サイロが持つサイロの収容力は合計16万1,000トン。サイロはペットボトルを逆さまにしたような形で、小麦を上から入れ、下から使用する分量をスケールと呼ばれる計器で正確に計測して取り出します。たとえ同じ品種の小麦であっても、収穫時期や産地が異なる小麦を混ぜて保管しないことを徹底しており、品質の安定も実現しています。

サイロで保管された小麦は、トラックや内航船(日本国内を運航する小型の船)、ベルトコンベヤーを通じて製粉会社や食品会社に出荷され、製粉された小麦は、小麦粉としてスーパーの店頭に並んだり、パン、麺、菓子などに加工されます。また、しょうゆメーカーでは小麦がそのまま原料として利用されています。こうした小麦のバリューチェーンが千葉食品コンビナート内で完成されており、首都圏の食の需要を支えているのです。

小麦を運んできた大型船。雨の日はハッチのふたを閉め天候を見極めることも重要

巨大な掃除機のようなアンローダは、600トンの小麦を1時間で吸い上げることができる

物流の付加価値としてのサイロスルー

日本では、10年に小麦輸入の国家管理制度が緩和され、政府主導で行っていた配船、受け渡し、備蓄が、民間主導となりました。さらに、従来まで千葉港近郊にあった飼料メーカーが06年に茨城県鹿島港に移転したこともあり、従来の顧客に加えて、新規顧客を千葉港に呼び込む工夫が必要となりました。そこでサイロスルーと呼ばれる、満載の大型船が千葉港に立ち寄って荷を降ろし、その後内航船に積み替えて近隣の他港へ輸送する仕組みを整備しました。正確な計量を行って内航船への積み替えサービスを提供できるようになり、荷主にとっては、大型船で各地を回る必要がなくなり効率が上がります。これにより千葉共同サイロは小麦取扱量を伸ばし、15年3月期には日本一となる年間100万トンを達成しました。

千葉港への入船が増えることは、千葉食品コンビナート内の周辺工場への安定的な材料の供給につながります。輸送費用も節約でき、災害時でも素早い対応で最終製品を生産することが可能となります。 近年ではその効率の良さが海外でも高く評価され、視察団を迎えることもあります。

右手奥に見える円柱が高さ約50メートルのサイロ

食のニーズに対応する千葉製粉

千葉共同サイロから徒歩1分の距離に千葉製粉があります。小麦が配合、調質、挽砕(ばんさい)されて小麦粉になるプロセスを、1999年に完成した21世紀基準の最新鋭工場で見学することができました。

小麦はロール機で砕いた後に、シフターと呼ばれる大きなふるいにかけられ、ピュリファイヤーという機械で振動ふるいと風の力を利用して表皮の部分を取り除きあらためてロール機、シフター、ピュリファイヤーの過程を通じて、より細かい粉にしていきます。

小麦は細かさによって、用途や品質が異なります。小麦の種類や配合比率によっても仕上がる小麦粉の性質は異なります。それらを組み合わせていかに顧客のニーズに合った小麦粉を提供するかが、貴重なノウハウとなってきます。 小麦粉を袋詰めする作業も全て機械化されており、ごく少数の社員が24時間体制で管理をしていました。

世界の多くの国で食への関心が高まる中で、千葉共同サイロと千葉製粉は最先端の設備で多様なニーズに対応しています。食品業界に求められる役割は、今後もますます大きくなっていきます。

小麦は製粉の段階や種類によって見た目が大きく異なる。日本の食パンなどには、欧州などに比べてかなり細かく製粉されているものが使用されている

シフターという巨大なふるい。外見に似合わず、静かに動いている

サイトツアー概要
日程 2015年11月13日
参加者 通信社・新聞社など8社10人のメディア関係者
目的 住友商事グループ各社によるユニークなビジネスと総合力によるシナジーへの理解を、現場を視察することによってより深めてもらう。
主なプログラム (1)千葉共同サイロの見学および説明。
(2)千葉製粉の製粉工程の見学。

関連タグ

  • メディア・生活関連事業部門
  • 日本
  • 食料品

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