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プロジェクト・アイ ~ その時、何を見つめ、考え、行動したのか

マイアミ国際空港ピープルムーバー

総合力で勝ち取った1.12㎞(ページ 1/2)

2009年4月掲載

1999年11月、ついに獲得した初受注

「短絡的な解決案ではなく、お客さまの立場と期待を十分に理解したうえでの提案ができた結果だと思います」。99年11月、マイアミの案件が受注できたときのことを、ジノ・M・アントニエーロは、こう振り返った。ジノは、米国住友商事で輸送機事業を20年以上にわたりリードしてきた。この案件もプロジェクト・ディレクターとして交渉の前面に立ち、プロジェクトを成功に導いた人物である。

「ようやくピープルムーバーの本場に上陸できた思いと同時に、リベンジを果たした気持ちも強かった」と話すのは、ジノと共にプロジェクトをリードした、加藤 毅だ。加藤が初めてピープルムーバーを担当したのは、94年。住友商事がピープルムーバーの米国進出をめざしたときだった。

Gino. M. Antoniello/Transportation Systems & Equipment Vice President, Business Development, Sumitomo Co. of America

蓄積した総合力で、本場・米国にチャレンジ!

住友商事の輸送機ビジネスがスタートしたのは、50年以上も前のこと。鉄道車両用の鉄製車輪を扱うことから始まった。その後、取り扱い領域を完成車両まで拡大。さらに敷設工事から運行・保守と、鉄道関連のあらゆるニーズに応えられるトータルなノウハウとコーディネート力を蓄積した。
70年代に入ると、この力を最大限に発揮するため、新交通システム(コンクリート軌道上を無人運転のゴムタイヤ車両で走る公共輸送システム)へ進出。大阪の南港ポートタウン線(81年開業)を一括受注した。そして90年代、新交通システムの流れをくむピープルムーバーへ事業を拡大。香港国際空港(98年開港)のピープルムーバー導入を一括受注し、海外進出も果たした。
こうした実績をベースに94年、ピープルムーバー事業を本格化するため、世界ニーズの8割が集中する米国へ。その牽引役を担ったのが、加藤だったのだ。

加藤 毅/輸送機プロジェクト部
輸送機プロジェクト第一課長

コラム ~ ピープルムーバーとは

ピープルムーバー(APM:Automated People Mover)は、無人運転のゴムタイヤ車両でコンクリート軌道上を走る自動旅客輸送システムです。モーター走行で、電力は軌道の側方に設置された給電線から供給。車両の上部に架線がないので、景観を損ねません。また、ゴムタイヤなので振動が少なく静かで、登坂能力も優れているのが特徴です。混雑具合によって連結車両数を変更できるので空港周辺の旅客輸送システムとしてニーズが高く、グローバルなニーズでは約8割が北米に集中しています。
現在、住友商事がマイアミ国際空港に建設中のシステムは、全長1.12㎞の間に設けられた4駅を結ぶ複線。最高時速は55㎞で、輸送能力は1時間あたり9000人となっています。

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  • 輸送機・建機事業部門
  • 米国
  • 輸送機・運輸

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