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日本の優れた鉄道車両を台湾へ

2013年9月掲載

アメリカ、東南アジア、そして台湾へ

住友商事は、日本車両と共にアメリカや東南アジアで多くの鉄道車両案件を手掛けてきました。中でも北米市場では、30年以上にわたって両社でビジネスを展開してきました。台湾でも、1990年代半ばに台湾国鉄(※)向けのディーゼル車両を66両納入、2002年には住友商事、日本車両、中国鋼鉄(台湾)、唐栄鉄工(台湾)との合弁で台湾初の車両専業メーカーである台湾車両を設立しました。台湾車両は、台湾全土で利用される通勤電車「EMU700」を160両、さらに次世代型通勤電車「EMU800」を296両受注するなど、着実に実績を積み重ねてきました。一方で、当社と日本車両も2011年1月、台湾国鉄が台湾東部に主として導入する最新鋭の特急電車「TEMU2000」136両の大型プロジェクトを受注しました。

※ 正式名称は「交通部台湾鉄路管理局」

台湾への出荷のため、名古屋港に搬入される普悠瑪(プユマ)号

台湾で注目される特急「普悠瑪(プユマ)号」

この新型特急電車「TEMU2000」は、台湾東部の原住民の呼称と「団結」の意味合いを兼ねて「普悠瑪(プユマ)号」と命名され、2013年2月に営業運転を開始しました。この車両の大きな特長は、空気バネを用いた車体の傾斜制御です。日本の新幹線にも採用されている技術で、カーブを通過する際に、車体を徐々に傾けながら走行することで、快適な乗り心地を保ちながらも従来よりも速い速度での運行を実現できます。台湾東部は山岳地帯であり、湾曲した路線を高速で走り抜けることができる日本の最新技術が高い評価を得ました。さらに、ユニバーサルデザインを採用した車内、台湾国鉄の車両で初めてとなる多目的トイレと温かいコーヒーと弁当の車内販売、授乳室や身体の不自由な方のための座席も設置するなど、車両の性能のみならず乗客の利便性向上も含め、さまざまな面で注目されています。

週末には家族連れも利用する、台湾の車両では珍しいボックスシート

車いすでも利用しやすい多目的トイレ

日本車両と住友商事、それぞれの役割

世界的にも評価の高い日本製の鉄道車両ですが、今回の傾斜制御方式等の最新技術を海外に展開するためには、現地の鉄道インフラを司っている鉄道事業者に、その技術特性を正しく理解してもらう必要があります。

住友商事の役割は、鉄道事業者である台湾国鉄と車両メーカーである日本車両と一緒になって、一つ一つの事案に対して関係者の考えが一つになるようチームワークを発揮させること。日々のコミュニケーションの中から台湾国鉄と日本車両それぞれの考えや思いを理解し、両者が納得できるソリューションを提案することも役割の一つです。長年にわたって日本車両と共に大きなビジネスを成功させてこられたのは、それぞれの立ち位置と役割を正しく理解・共有し、信頼できるパートナーとして認め合っているためです。

日本から輸出され、台湾の基隆港に上陸する普悠瑪(プユマ)号

台湾のインフラにさらに貢献するために

新型特急電車「普悠瑪(プユマ)号」は、台湾東部居住者の日常移動のみならず、台湾北部や西部に住む東部出身の人々の帰省にも役立っており、利便性の向上、観光客の増加、それに伴う経済効果をもたらしています。これは、日本の最新技術が台湾の交通インフラの機能向上に役立っているということの証明でもあります。

今後は、これまでに取り組んだ台湾国鉄プロジェクトの経験を生かし、台湾の鉄道インフラのさらなる拡充に寄与するべく活動していきます。

技術提供はもちろん、台湾の安全で快適な鉄道インフラ拡充への取り組みを通じて、そこで暮らす人々の利便向上に貢献することが最大のミッションと信じ、台湾と共に成長していきます。

これまで最速でも4時間半かかった台北-台東間を、2014年には、普悠瑪(プユマ)号が約3時間半で駆け抜ける予定

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