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地域に向けた飲料容器のリサイクルシステムを構築

2011年4月掲載

毎日たまっていく空き容器は悩みの種

いつの間にかどんどんたまってしまうペットボトルの空き容器。その処分にはどこでも少し面倒くささを感じていることもあるでしょう。飲料容器の自動回収機が、そんな不満を解消してくれます。単なる回収ボックスと異なり、その場で分別・破砕・圧縮まで行うため、回収の効率がよいことが大きな特長です。住友商事の事業会社トムラ・ジャパンは、こうした自動回収機を使い、飲料容器回収のリサイクル事業を手掛けています。

2006年にペットボトル回収事業契約を足立区と締結

分別、回収の手間とコストを大幅削減

トムラ・ジャパンは、トムラと住友商事による合弁会社。トムラは、環境先進国であるノルウェーに1972年に誕生し、創業者自ら手掛けた飲料容器自動回収機(リバース・ベンディング・マシーン:RVM)の製造・販売事業を、欧米を中心に既に50カ国以上で展開しています。トムラ・ジャパンは、このトムラの開発したRVMを販売、ペットボトルを回収、破砕して8分の1の容積に圧縮し、運搬・再生が容易に行えるリサイクル事業を行っています。このシステム導入により、自動回収機自体が内部のセンサーによってペットボトルやプラスチック容器、缶などを自動的に判別するため、分別作業の手間も解消されました。

トムラではこの自動回収機を全世界で6万7,000台以上導入してきました。日本ではトムラ・ジャパンが首都圏に約450台、中部圏に約150台の計約600台を導入しています。その多くはサミットをはじめとしたスーパーの店頭に設置され、多いもので1日5,000本以上のペットボトル容器が回収されるほど。時には自動回収機の前に行列ができるほどの人気です。

日本ではペットボトルを自治体が定期的に回収しています。かかる費用は税金でまかなわれており、高い社会コストを低減するためにも新たなシステムの導入が求められています。世界には、容器を返却すると一定金額を戻すデポジット制を導入している国もありますが、運用の割合は全飲料の15パーセントにすぎません。こうした状況から、容器回収リサイクルのシステムには大きなビジネスチャンスがあると、トムラ・ジャパンでは見込んでいます。

子どもと一緒に楽しみながらエコ活動に参加(サミットミナノ分倍河原店)

回収本数に応じて、買い物に使えるポイントを発行

トムラ・ジャパンの飲料容器の自動回収機を利用したリサイクルシステムは、それに関わる誰もが等しくメリットを享受できます。トムラ・ジャパンが容器回収事業の委託を受けている東京都足立区はその好例です。現在、足立区ではスーパー46店舗に自動回収機を設置、ペットボトル1本あたり0.5円相当の足立区エコポイントを発行しています。このポイントが貯まると、スーパーでの買い物の際に相当分の割引が受けられるシステム。つまり生活者はペットボトルの処理によって割引が受けられ、スーパーは自店の販売促進につながり、自治体にとっては回収コストの削減が図れるシステムなのです。

また、2012年4月からはセブンアンドアイグループのイトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークベニマルの関東エリア約210店舗に、自動回収機の設置を順次進めました。大手小売業、飲料・容器メーカーやリサイクル・物流パートナーと連動した“ペットボトルtoペットボトル”の循環型リサイクルの確立を目指しています。

イトーヨーカドーではペットボトル1本あたり、2リサイクルポイント(0.2円分)が発行される。

楽しみながらリサイクルを学べる

現在日本ではペットボトルに年間約60万トンのペット樹脂が用いられています。一般的にリサイクルで最もコストがかかるのは輸送と中間処理のプロセスであるとされていますが、ペットボトルの輸送は「空気を運んでいる」ようなもので不経済です。トムラ・ジャパンのリサイクルシステムは容器の分別を行い、減容して輸送するので、効率を格段に高めているのです。

店頭では自動回収機にペットボトルを投入する作業が子供たちに大人気。デモンストレーションでは長蛇の列ができるほどです。東京都府中市が企画した、店頭からリサイクル工場までを親子で巡るバスツアーに協力するなど、社会全体へのリサイクル意識の浸透に寄与する活動も行っています。

また、今後は従来からの設置が進んでいた首都圏・中部圏に加え、他地域においても設置箇所を増やしていく予定で、スーパーやホームセンターなどを中心に展開していきます。

店頭でのリサイクル体験

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