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総合力を背景に内外の経済成長に貢献するセメント事業

2012年4月掲載

総合商社でNo.1の実績を誇る

ビルやマンションなどの建築物はもちろん、橋や道路などの社会インフラづくりにも欠かせない基礎資材であるセメントやコンクリート。住友商事は総合商社No.1の取扱高で、日本はもちろん、世界の国々の経済発展に大きな貢献を続けています。

住友商事のセメント事業の歴史は戦後すぐにさかのぼりますが、1963年住友セメント(現住友大阪セメント)の誕生を契機に大きく成長を始めました。翌年に東京オリンピックを控えたこの年は、まさに日本の高度経済成長の絶頂期。高速道路や橋など社会インフラの充実と歩みを揃えるように発展を続けました。

そして1988年、セメントビジネスをさらに拡大するため、住友商事の100%出資によってセメント関連の専門商社である住商セメントが発足しました。2003年には九州で生コンクリート製造事業に参画。セメントのトレードから、同時に生コンクリートを製造販売する、総合商社ならではの川上から川下までの幅広い展開を行うようになりました。生コンクリート工場は今では九州7カ所に拡大しており、特に福岡地区ではトップシェアを誇ります。

九州では「ホリデン」という商号で7カ所の生コンクリート工場をもつ

あの空港の足元には住商のコンクリート

当社のセメントビジネスは、首都圏など都市部に強く、東京近郊の都市部での生コンクリート取り扱いシェアは業界トップクラスです。その背景にあるのが、住友商事の建設不動産本部との連携です。同本部の多彩な発注力を背景に業界の隅々までネットワークを広げ、新規の案件をいち早くキャッチ。自社が手がける不動産物件は当然のこと、加えてビルや高速道路など都市の幅広いニーズにも応えています。

また、生コンクリートは時間が経てば固まってしまう“生鮮品”。製造から90分以内に使用しなくてはなりません。大型の工事ではピーク時、大量の生コンクリートが必要となるので、タイムリーに運搬・納入するきめ細かな対応力が必要となります。さらには大規模プロジェクトとなると工事現場のすぐ近くに、新たに専用工場を立ち上げて製造・運搬することが求められます。こうした点でも当社は豊富な実績を誇っており、幅広いお客様からの信頼につなげているのです。

プラントでの生コンクリート製造能力を最大限に活用するには、コンピューター管理が欠かせない

これまで東京都庁や晴海トリトンスクエア、羽田国際線ターミナルなど大型プロジェクトへの納入を一手に引き受けてきました。 さらに、愛知県の中部国際空港セントレアでは、他社と共同で現地に生コンクリート専用工場を設けて供給。「セントレアで人の足の乗るところのほとんどが、住友商事のコンクリートで出来ています」と担当者は語ります。

2005年に開港した中部国際空港には70万立方メートル以上の生コンクリートを供給した

海外でも意欲的に事業を展開

住友商事のセメントビジネスは、海外での展開にも意欲的です。品質の優れた日本のセメント関連製品を輸出するトレード分野で、これまで多くの実績を上げてきました。現在では、シンガポールや香港などに加え、ナイジェリアやブラジルなど、地球の反対側にまで広く日本のセメントを供給しています。

また、発展著しい中国では1990年代に「クリンカー」と呼ばれるセメント中間製品からセメントを製造する工場を東莞(ドンガン)市に設立し、合計550万トンを供給しました。ちなみに国民一人あたりの年間コンクリートの使用量を見ると、日本が約330キログラムであるのに対して中国はなんと1トン超。経済発展のすさまじさがうかがわれます。この旺盛な需要に応えるために中国国内には数多くのセメント工場が誕生しており、当社の東莞市の工場は2000年代に入ってから地元中国企業に経営のバトンを手渡しています。このように経済の高度成長期に世界各地からセメントを補い、やがて整い始めるその国のセメント産業に繋いでいく。そしてまた新たな成長市場にビジネスの芽を求めていくのが、当社のセメントビジネスの基本モデルです。

高品質なセメント関連製品を運ぶタンカー船

インフラ整備と歩調を合わせ、安全な国づくりに貢献していく

今後、住友商事のセメント事業は、以前から幅広い商権やつながりを持ち、経済の再加速を始めた東南アジアでますます強みを発揮していきます。先進国の仲間入りを果たそうという段階にある国ほどインフラ整備に力を入れており、それに伴うセメント需要の急激な高まりで、当社の力を発揮する機会が増えるからです。また、東南アジア以外でも同じくインフラ需要の旺盛な、南米やアフリカの新興国での市場開拓にも取り組んでいきます。

古くから基礎資材として使われてきたコンクリートですが、混入する製品や材料などを工夫することによって、数百メートルの高さにも及ぶ超高層ビルを支える超高強度コンクリートが開発されるなど、年々進化が続いています。改めて言うまでもなく、コンクリートを使った構造物は地震や津波などの災害に強さを発揮します。日本国内はもとより世界の国々で人々の生命を守り、社会の安全を支えていく上で、コンクリートは大きな力を発揮しているのです。セメントやコンクリートの事業を通じてこうした“安全な国づくり”に貢献していくことに、私たちは大きなやりがいと誇りを感じています。

超高強度コンクリートの納入物件例「東池袋四丁目地区再開発」

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