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付加価値を提供し、多方面から建築をサポートする「SMB建材」

2017年4月更新

環境にやさしい“木造”建築

日本古来の建築様式を用いた木造住宅は、木の柔らかさや温かみ、香りなどが、多くの人に好まれています。木造住宅はこのほか、高い断熱性や調湿性、消臭・抗菌作用などの利点があり、環境面から見ても優れていることから、近年木造建築が見直されています。政府は、2010年10月に「公共建築物木材利用促進法」を制定し、住宅以外でも、学校や図書館といった公共施設を木造化する動きが活発化しています。

その中で、大きな注目を集めているのが、当社のグループ会社SMB建材の「サミットHR工法」です。

サミットHR工法採用の北海道足寄郡の足寄町役場執務室の様子。町有林のカラマツを利用した、筋交い(柱同士を斜めにつないで補強するもの)がない大開口・大空間が特長

中・大規模木造建築 GIR(※)のパイオニア「サミットHR工法」

SMB建材が独自開発したサミットHR工法の特長は、接合部材が露出せず、高強度であることです。また、鉄筋コンクリートと同じ構造であるため、柱と梁(はり)だけで荷重を支えることができます。強度の高い木造建築が実現できるため、体育館などの大空間・大開口が必要な施設でも、木造で解放感あふれる空間創出が可能です。

高強度の理由は2つ。1つ目は部材として、集成材に代表されるエンジニアードウッドを使用していること。エンジニアードウッドとは、木を原材料に、工場で二次加工を行った木質部材ですが、断熱、調湿、吸音などの木材の特性はそのままに、工業製品として評価・保証された強度と安定性を備えています。2つ目は、このエンジニアードウッドの柱と梁(はり)内部に鉄筋を通し、エポキシ樹脂で固定させることで強固な接合部を有することです。接合部分が外に露出しないため、木の温かみが十分に発揮され、塩害対策にも有効です。この工法は、最新の建築基準法にも適合し、さまざまな研究機関の試験でも強度が証明されており、地域の防災拠点ともなる庁舎にも採用されています。実際に東日本大震災では、このサミットHR工法で建てられた宮城県石巻市のある工場が津波に耐えたことが、建築業界のwebメディアで伝えられました。

※GIR:グルード・イン・ロッド(鋼棒挿入接着接合)

サミットHR工法接合部の断面拡大写真。鉄筋が貫通し、エポキシ樹脂を流し固めることで強固な接合部となる

中・大規模木造建築の広がり

サミットHR工法は、“地産地消”という点からも注目されています。例えば杉は日本の固有種で、木材利用を目的とした植栽も広い地域で行われていますが、大型建築に耐える強度はありません。エンジニアードウッドなら、このように強度が不十分な木やさらに間伐材などでも原材料にでき、国産材利用の可能性が広がるのです。

また、庁舎や学校、体育館、園舎などの公共施設だけでなく、最近は民間施設でも中・大規模木造建築が広がりつつあります。地元企業が、地元の杉や唐松を建物に活用することで、親しみのある街のシンボルになっています。

SMB建材のサミットHR工法は、設計、部材の調達、施工管理までを現場で一貫して行うため、加工や施工にも地場の力を活用することができます。

木の特質を生かした高いデザイン性への評価も加わり、サミットHR工法は公共施設だけでなく、民間施設にも多く採用されるようになり、全国で900棟以上の施工実績があります。最近では公共建築賞国土交通大臣表彰生活施設部門(三重県・亀山市立関中学校)や、優良木造施設木材利用推進中央協議会会長賞(北海道・南幌町町民プール)、木材活用コンクール木材活用特別賞(千葉県・松尾交流センター洗心館)など、栄誉ある賞を相次いで受賞しています。

公共建築賞国土交通大臣表彰生活施設部門(2016年)を受賞した三重県の亀山市立関中学校。宿場町の風情残る街道をそのまま再現。多目的ホールは亀山地内から切り出された杉で構成され、子どもたちに愛される空間となっている

流通から「機能ビジネス」へ

SMB建材では、サミットHR工法での建築工事にとどまらず、フローリングや外壁などの内外装材から、キッチン、バス、トイレなどの住設機器まで、住宅用を中心にあらゆる建材や木材製品を扱います。さらに、設計や施工までを自社で行うための人材育成に力を入れ、社員の資格取得を推奨しています。多くの建築士や施工管理技士の有資格者を中心に、外壁・内装施工など、オフィスや一般住宅の施工にもきめ細かく対応しています。

設計と内装施工を請け負ったジェイコム湘南(神奈川県)の収録スタジオ。防音設備や照明配置など、個別ニーズに合わせた設計提案と施工で、付加価値を付けた機能ビジネスの一例

社会的に価値ある事業を

SMB建材では、早くから環境対応型製品を取り扱ってきました。例えば、樹液を取って不要となったゴムの木(ベトナム産)などを原材料とした独自製品を販売し、建築廃材をリサイクルして製造するパーティクルボード事業(国内産)にも資本参画しています。また「ゼロエネルギー住宅」、「スマートハウス」への関心が高まるなか、太陽光発電、HEMS(Home Energy Management System)、蓄電池等の省エネルギー商品を提案し、建築現場の環境改善・工期短縮・省施工化に向けた外壁材プレカット事業なども行っています。

SMB建材は、三井住商建材と丸紅建材が事業統合し、2017年1月に発足しました。事業統合による相互補完・収益力強化によってさらなる成長を遂げ、国内住宅資材市場におけるリーディングカンパニーとして、変化を先取りし、住生活空間産業へのサービスを通じて広く社会に貢献する企業を目指し、チャレンジを続けていきます。

ベトナムではラテックス(ゴム質を得ることができる樹液)を搾取した後のゴムの木を使い、集成材を開発。資源の有効活用にも積極的に取り組んでいる

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