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付加価値を提供し、多方面から建築をサポートする「三井住商建材」

2011年11月

環境にやさしい“木造”建築

日本古来の建築様式を用いた木造住宅は、木の柔らかさや温かみ、香りなどが、多くの人に好まれています。木造住宅の利点はこのほか、高い断熱性や調湿性、消臭・抗菌作用など多くあり、環境面から見ても優れていることをご存じですか? 近年、こうした理由から木造建築が見直されています。政府は、2010年10月「公共建築物木材利用促進法」を制定し、住宅以外でも、学校や図書館といった公共施設を木造化する動きが活発化しています。

その中で、大きな注目を集めているのが、当社のグループ会社三井住商建材の「サミットHR工法」です。

サミットHR工法の北海道足寄郡の足寄町役場執務室の様子。町有林のカラマツを利用した、筋交い(柱同士を斜めにつないで補強するもの)がない大開口・大空間が特長

独自開発の「サミットHR工法」

三井住商建材が独自開発したサミットHR工法の特長は、高強度です。コンサートホールや体育館などのように、従来、鉄筋コンクリートでしか建てられなかった“間仕切りのない大空間”を、強度の高い木構造で実現しました。

高強度の理由は2つ。1つ目は部材として、集成材に代表されるエンジニアードウッドを使用していること。エンジニアードウッドとは、板状やチップ状になった木を原材料に、工場で二次加工を行った特別な木質部材です。断熱、調湿、吸音など、木材の特性はそのままに、工業製品として評価・保証された強度と安定性を備えています。2つ目は、このエンジニアードウッドの内部に鉄筋を通し、樹脂で固定させて、柱や梁(はり)を組み立てていくこと。金属の接合部分が外に露出しないため、木の温かみが十分に発揮されます。そのうえ、この工法により最新の建築基準法にも適合する強度が担保できると、さまざまな研究機関の試験で証明されています。実際に東日本大震災では、宮城県石巻市でこのサミットHR工法で建てられたある工場が津波に耐えたことが、建築業界のwebメディアで伝えられました。

サミットHR工法接合部の断面拡大写真。鉄筋が貫通し、エポキシ樹脂を流し固めることで強固な接合部となる

“地産地消”をキーワードに

サミットHR工法は、“地産地消”という点からも注目されています。例えば杉は日本の固有種で、木材利用を目的とした植栽も広い地域で行われていますが、大型建築に耐える強度はありません。エンジニアードウッドなら、このように強度が不十分な木やさらに間伐材などでも原材料にでき、国産材の利用可能性が広がるのです。

このほか、三井住商建材のサミットHR工法では、設計、部材の調達、施工管理までを現場で一貫して行うため、加工や施工にも地場の力を活用することができます。

木の特質を活かした高いデザイン性への評価も加わり、サミットHR工法はここ数年、小学校などの公共施設を中心に需要が大きく伸びています。全国での施工実績は700棟に迫る一方、優良木造施設農林水産大臣賞(三重県・亀山市立関中学校)や、BCS(Building Contractors Society)賞(秋田県・国際教養大学図書館棟および講義棟)など、栄誉ある賞を相次いで受賞しました。

優良木造施設農林水産大臣賞(2011年を)受賞した三重県の亀山市立関中学校の多目的ホール。全校生徒が集まって食事のできるランチルームとして活用されている

流通から「機能ビジネス」へ

サミットHR工法での建築工事にとどまらず、三井住商建材では、フローリングや外壁などの内外装材から、キッチン、バス、トイレなどの住設機器まで、住宅用を中心にあらゆる建材や木造製品を扱います。さらに、設計や施工までを自社で行うための人材育成に力を入れ、社員の資格取得を推奨しています。現在、社員約290名のうち、一級・二級建築士や一級・二級施工管理技士の有資格者は、のべ102名。これらの人材を中心に、外壁・内装施工など、オフィスや一般住宅の施工にもきめ細かく対応しています。

設計と内装施工を請け負ったジェイコム湘南(神奈川県)の収録スタジオ。防音設備や照明配置など、個別ニーズに合わせた設計提案と施工で、付加価値を付けた機能ビジネスの一例

社会的に価値ある事業を

三井住商建材では、早くから環境対応型製品を取り扱ってきました。例えば、持続可能性・生物多様性に配慮した森で育ったユーカリ再生木(豪州タスマニア州産)や、樹液を取って不要となったゴムの木(ベトナム産)などを原材料とした独自製品の販売。さらに、建築廃材をリサイクルして製造するパーティクルボード事業(国内産)にも資本参画しています。

商品を右から左へ流通するだけでなく、独自の価値を付加する。それが、お客様満足はもちろん、さらには環境保全や地域活性化にもつながると、三井住商建材は考えているからです。今後も社会に貢献する事業の拡大を目指して、チャレンジを続けていきます。

ベトナムではラテックス(ゴム質を得ることができる樹液)を搾取した後のゴムの木を使い、集成材を開発。資源の有効活用にも積極的に取り組んでいる

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