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住友商事が手掛ける環境配慮型ビル事業

2018年1月更新

住友商事ならではの総合力を生かして

当社の原点ともいえる建設不動産事業。その中核がビル事業です。

東京と大阪の都心部を中心に、福岡、札幌、海外(インドネシア、アメリカ)も含め、計約10万坪の優良な賃貸用不動産を所有、管理しています。ビルの企画や開発、建設は住友商事が行い、運営やテナントリーシングなどは、当社グループの住商ビルマネージメントが、メンテナンスやファシリティマネジメントは、エス・シー・ビルサービスやエス・シー・ビルサービス東日本が行い、またカーペットなどのインテリア商材の販売や内装工事は、住商インテリアインターナショナルが請け負うといったように、住友商事ならではの総合力を生かした事業展開を行っています。

通常のデベロッパーと異なり、住友商事は、建設に必要な鉄やセメント、機械設備、内装材などを自社で調達するのが特徴。調達先とのコラボレーションから新しい提案や創意工夫が生まれています。

インドネシアで手掛けるサミットマスⅠ・Ⅱ

世界が注目する「トリトンモデル」

オフィスビルでの環境配慮が重要な課題であることに加え、人が快適に過ごせる空間であるよう人間主体の発想が不可欠です。住友商事ではそうした考え方を、2001年に誕生した晴海トリトンスクエアでの取り組みを通じて培ってきています。

無機質な空間になりがちな広場を豊かな植栽で彩り、ヒートアイランド現象の緩和に貢献。低層階からオフィスの高層ビルが目に入らないようにするなど、オフィスワーカーや住民の立場に立った施設づくりを第一に心掛けました。また、空調熱源をより効率的に使用するため、地下には晴海トリトンスクエア一帯の基幹設備を集中配置し、空調用の冷温水を製造し、各ビルに供給しています。地下の大型蓄熱槽から送り出された熱を、各ビルの空調機が制御することによって、ムラをなくすという省エネルギー化システムも導入しています。

雨水や排水の循環利用、ゴミのリサイクルなども積極的に採用してきました。大型複合再開発施設では、開業後の管理が環境保全活動を大きく左右するので、晴海トリトンスクエアでは、各ビルの管理組合から承認を受けた統一管理者として、晴海コーポレーションが一括して環境マネジメント活動を行う体制を敷いています。これらの取り組みは「トリトンモデル」として、世界中から視察が訪れるなど、大いに評価されています。

晴海トリトンスクエアから学んだ環境配慮へのノウハウと技術を、住友商事は神田エリア(※1)での再開発事業やオフィスビル開発に反映させ、より価値の高いオフィスビルや街づくりに生かしていきます。

※1 当社のオフィスビル開発の重点戦略エリアと定めた千代田区内の靖国通りを北限、日本橋川を南限とする地域

地域イベントにも活用されるテラススクエアの庭園広場

都心に誕生した屋上庭園

オフィスビルは、特定多数の人が長い時間を過ごす場です。快適な空間であるほど、仕事の能率も高くなります。快適性と省エネを両立する発想で、新たな取り組みを行っているビルが2017年5月に竣工した神田スクエアフロント(東京都千代田区)です。

8階建てのビルの屋上には、緑に囲まれた庭園が広がっています。季節変化の美しい植栽を眺めながら休憩やランチのひとときを過ごせます。足元に柔らかいゴムチップを使用し、脚に負担がかからないよう配慮するなど、都心であることを感じさせない屋上庭園です。

屋上緑化は、2011年1月竣工の住友商事八重洲ビルから始まり、その後11年10月竣工の住友商事錦町ビル、11年11月竣工の住友商事神保町ビル、13年5月竣工の住友商事京橋ビルでも採用しています。

ガーデンパーティなどが催せるように、水まわりも用意されている神田スクエアフロントの屋上庭園

省エネから生まれた芋焼酎

住友商事美土代ビル(東京都千代田区)の屋上では、2012年から毎年芋の栽培を継続しています。芋の葉から大量に発生する水蒸気により冷やされた屋上の空気が、屋上にある空調室外機の運転効率を向上させ、夏季ピーク時で10パーセントの省エネを実現しています。日建設計と共同開発したこの「芋省エネ」は現在特許申請中です。また、同ビルで栽培した芋を原料とする芋焼酎の生産も2016年から開始しています。

焼酎の銘柄は「頂(いただき)」(非売品)。ビルの上でつくられたこと、住友商事グループの事業会社名にも使われる「サミット(頂点)」に由来

照明の考え方に挑む新商品

オフィスの照明計画は、机上面の照度700~750ルクス(※2)を確保することが一般的です。しかし、近年のオフィスでは、パソコンでの作業が一般的になり700ルクス以下でも事務作業に大きな支障がないため、省エネ意識が高い企業のオフィスでは、照度を低くする試みが広がっています。

当社は、日建設計およびパナソニックと共同で、照度が低くても従来の明るさを感じることができる照明器具、ハイブリッド環境パネルを開発しました。これにより、約10パーセントの省エネが実現できます。

※2 照明基準総則で、執務室の設計照度は750ルクスと規定されている

天井にある空調の吹き出し口が目立たない、シンプルなデザイン

神田エリアの街づくり始動 (テラススクエアの竣工)

2015年4月、神保町駅(東京都千代田区)から徒歩2分に当社が企画開発した大規模複合施設「テラススクエア」が竣工しました。地上17階の大半は賃貸オフィスですが、1階と2階に飲食店を配置し、オフィスワーカーのニーズに応えると同時に、地域の賑わい創出に貢献しています。「テラススクエア」のオープンスペースは、35パーセントを緑化し、高木の採用と多彩な樹種構成により季節感豊かな情景を演出。また、地元のランドマークであった1930年竣工の博報堂旧本館は、一部を復元し歴史的景観を承継することで、地元に愛着をもって利用してもらえる施設にしました。

当社は、「テラススクエア」に続き、いくつかの大規模複合施設の開発を神田エリアで計画しています。計画中の大規模複合施設にはさらに充実した緑化を予定しており、増加する都心居住を見据えて神田エリアが居住環境としても優れた評価を得ることを目標にしています。17年5月に着工した2-2街区プロジェクト(東京都千代田区神田錦町)は、東京電機大学旧神田校舎の跡地を活用する計画で、多目的ホールの整備等を通じて神田エリアの賑わいの拠点になるべく、千代田区からも大きな期待を寄せられています。

「テラススクエア」外観。防災に優れた構造、環境に配慮した設備を有する

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