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「世界が驚き、アジアが真似をする」住友商事の街づくり

2011年5月掲載

住友商事のルーツは開発事業

当社の前身は1919年(大正8年)に創業された大阪北港株式会社という臨海工業地帯の開発会社でした。つまり建設不動産事業は住友商事のルーツともいえ、現在は、オフィスビルや商業施設の賃貸・運営事業、住宅開発・分譲事業等を中心に、大型の複合面開発事業にも注力しています。

住友商事の不動産ビジネスの特徴は、総合商社ならではの総合力、ネットワーク、スケールの大きな発想力、さらには長期的な展望のもとに立って進められる点。その象徴的な事例が、住友商事本社や関連会社の入居する東京・晴海の晴海トリトンスクエアです。

空から見た晴海トリトンスクエア。右にビジネスゾーン、左に居住ゾーン、間に商業施設ゾーンと、綺麗に区分けされている

花と緑に囲まれた街

晴海トリトンスクエアは2001年4月に誕生。以来、海外から建設関係者が頻繁に視察に訪れるなど、世界的にも注目される存在となりました。というのも、「街は育てるもの」というコンセプトのもとで進められた、花と緑に囲まれた安心・安全な「職・遊・住」の融合した街づくりが、他に類を見ないほど先進的で独創的だったからです。

ビルの空間といえば無機質で広々としているのが当たり前だった当時、晴海トリトンスクエアは600種以上の草花や樹木を植えて庭を整備。四季折々の花が咲き、小鳥が集まる快適な空間づくりを目指しました。現在まで、働く人、暮らす人の心を潤すとともに、ヒートアイランド現象の緩和にも貢献する広場として、人々に愛されています。

晴海トリトンスクエア内にある『桜の散歩道』。晴れた日には、周辺住民や会社員が川を眺めながらベンチでランチを楽しむ

植栽は柵などで囲うことなく、誰でも触れたり花の匂いをかいだりすることができる状態で管理。「オープンな空間にも関わらず、花を持ち帰る人は非常にまれです。色彩豊かで開かれた場所は人の気持ちを優しくしてくれることの証でしょう」と建設不動産本部長の井上弘毅。

また、晴海トリトンスクエアは地震に備えて建物の基礎を地中深く掘ってあり、その地下にできた空間には地域冷暖房用の大容量蓄熱槽や水の循環利用を推進する雨水貯留槽を設置しています。非常時、災害時には消防用水および生活用水として、大容量蓄熱槽に貯めている水を晴海トリトンスクエア周辺へ供給することができます。また、ビル屋上には周囲の川や運河に架かる橋の状況を監視できるカメラを設置し、災害時には行政との連携で避難時の安全確保に役立てる準備をしています。

こうした先駆的な取り組みに、住友商事では一つひとつ、実験的に挑戦してきました。総合商社ならではの長期的な展望がそこには反映されています。

竹橋ビル内エントランスの緑化ウォール。ポンプなどの給排水設備が不要な毛細管現象を利用した土を使わないシンプルな給水システム

緑のネットワークの形成へ

当社の街づくりの発想は、既存ビルのリニューアルにも表れています。その一つが、以前住友商事の本社があった住友商事竹橋ビル(東京都千代田区)です。

高速道路が脇を走り、周囲にビルが密集するこの立地は、かつては冷たく無機質な一角でした。そこに住友商事は、「緑」の公益的機能を生かした大規模なリノベーション(注)を実施。都心に、花と緑に囲まれた潤いのスペースを創出したのです。屋外には、ゆるやかなカーブを基調とした憩いのスペースを実現。エントランスに足を踏み入れれば、壁に草花が生えたかのような緑化ウォールに目を奪われます。床だけでなく、壁にも植栽を施すことにより、立体的に憩いの空間を広げようという、緑の量的確保への提案です。

この住友商事竹橋ビルは2010年、「平成22年度東京都緑の大賞」における既開発地の緑化部門賞、「第20回BELCA賞(ベストリフォーム部門)」、「第9回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」における屋上緑化部門日本経済新聞社賞など、多くの賞を受賞しました。

竹橋ビルに立ち寄るようになったツグミ。メジロやスズメなど、多くの野鳥や蝶などがこのビルにやってくる

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