このページの本文へ移動

文字サイズ

  • 標準
  • 拡大

北海油田における石油開発事業

2015年1月更新

日本の先駆けとして英領北海へ

石油やガスは、私たちの豊かな暮らしを支える大切なエネルギー資源です。住友商事は、このかけがえのない資源を国内外に提供するため、住友グループと一体となって1970年代に石油・ガス事業を開始。80年代に日本の民間企業の先駆けとして、いち早く英領北海へ進出しました。以来、このエリアを中心に事業を展開しています。

英領北海は古くから油田開発が行われてきたエリアで、インフラ設備はもちろん、法制面の整備も進んでおり、事業を展開しやすい環境が整っています。埋蔵量に関するデータは多く、これまでの生産実績が豊富で、残存埋蔵量も十分なことから、安定したビジネスが期待できる、世界でも有数のエリアとなっています。

上流事業の3つのステージをフルサイクルで展開

現在、当社が英領北海で取り組んでいるのは、上流と呼ばれる事業。上流事業には、探鉱・開発・生産という3つのステージがあります。

探鉱は、商業生産が可能な油田・ガス田を探し出すステージです。データをもとに、地震探査などの手法を用いて地下を調査。有望な地質構造を見つけたら、油・ガスの有無を確認するための試掘井を掘削。さらに油・ガス田の広がりや埋蔵量を評価するための評価井も掘削した上で、商業生産が可能かどうかを判断します。商業生産が可能と判断したら、開発のステージへ。開発では、原油・天然ガスを採取するための生産井を掘削。同時に、生産・処理設備も設置します。こうして設備・体制が整ったら生産のステージに移行し、生産を開始します。

上流事業では生産ステージとなって初めて収益貢献が見込めるため、当社では生産中の油・ガス田の権益を買収することにより生産ステージから事業を開始しました。その後、ノウハウと技術力、そして英領北海特有の知見を蓄積することによって、開発ステージの油田や、探鉱ステージの鉱区権益も獲得し、フルサイクルでの事業へと拡大してきました。

2008年には、上流事業を当社のエネルギービジネスにおける注力分野の一つに位置づけ、子会社の英国現地法人に、英国の石油ビジネスに精通した経営者、埋蔵量評価に高い技術を持つエンジニアを引き入れて体制を強化。現在では既得権益の安定操業や新規鉱区獲得に向けた埋蔵量の評価・探鉱活動はもちろん、定期的に日本から若手社員を研修生として送り込むことで、若手の成長の場にもなっています。

英領北海に浮かぶ海洋リグ(掘削/生産設備)施設

オペレーターへの転機

2012年、オペレーターとして探鉱事業を開始したことは、当社にとって大きな一歩となりました。

上流事業の権益保有者にはオペレーターとノンオペレーターの2種類があり、オペレーターが事業全体の仕切り役として管理・運営および実際の作業を担当。探鉱を行う場所、スケジュール、導入技術、コストなど、すべてに対して方針を打ち出し、ノンオペレーターに提案していきます。

当社は、12年以前に獲得した権益ではすべてノンオペレーターであり、その場合は「この場所を今掘りたい」と思っても、オペレーターの意向に従って待機するしかありませんでした。それが12年にオペレーターを任されたことで、自らの意思でその鉱区の探鉱ができるようになったのです。オペレーターは、これまでの実績や技術力を総合的に判断して任されるもので、英領北海で日本の商社がオペレーターを任されたことは、前例のない画期的なことでした。

このオペレーターとしての探鉱事業は、現在も継続して行っています。14年5月には、オペレーターを務める探鉱鉱区(アヴァロン)の試掘の結果、相当規模の原油の埋蔵を確認しました。アヴァロン鉱区については今後開発の検討を進めていきます。

このように、オペレーターとしての探鉱事業を継続することで、英領北海におけるポジションと知名度が高まった結果、世界中の探鉱を手がけている実績の豊富なオペレーターと情報交換する機会も一気に増え、英領北海以外のエリアで行われている事業の情報も数多くキャッチできるようになりました。

海洋リグ上のオペレーション

英領北海を安定基盤に、高い収益性を目指す

当社では、オペレーターとしての探鉱事業により業界でのポジションを築く一方、英領北海ならではの石油資産の流動性の高さを生かし、売買による利益拡大にも取り組んでいます。

石油上流事業では参画プレーヤーが多く、資産の流動性も高いため、売買が頻繁に行われています。中でも特に英領北海の上流事業の歴史は古く、多くの石油開発事業者がマーケットを形成しています。当社も、2009年には、英領北海の中で残存埋蔵量が第3位というエルギン・フランクリン油ガス田を含む4つの生産権益を獲得。その後も、商社ならではの機動力を生かし、探鉱権益の獲得や一部譲渡、生産権益の売却等により、高い収益性を目指してきました。

当社は、英領北海を安定的に収益確保が可能な重点地域として位置づけ、英領北海で積み上げた実績と知見を生かして、その他地域での石油ガス上流開発事業への参画機会も追求していきます。

プロジェクトの命運を左右する地質評価

関連タグ

  • 資源・化学品事業部門
  • 英国
  • 鉱物資源

最近よく見られている事業紹介

ページの先頭へ