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サンクリストバル鉱山の貢献

2010年4月掲載

標高4,000mにそびえる世界有数の鉱山

地球の裏側にある国、ボリビア。日本から飛行機を乗り継いで片道2日もかかるという遙かなこの地で、地域の人々のために汗を流している日本人がいることは、案外知られていないでしょう。ボリビア人の多くは日本という国に親しみを抱いてくれていますが、友好関係の背景には、彼らの活躍があるのかもしれません。

彼らのいる場所は、巨大な鉱山。亜鉛で世界6位、銀で3位の生産量を誇るサンクリストバル鉱山。ボリビアのGDP成長率や総輸出額に占める割合も高く、雇用創出や国庫収入に貢献しているだけでなく、世界水準で操業するモデル企業としても、同国内で注目の案件です。日本はこの鉱山から亜鉛・鉛・銀の原料を安定的に輸入しており、間接的に自動車・建設・船舶・電気機械等幅広い分野へ貢献しています。

サンクリストバル鉱山の位置。アンデス山脈に囲まれた高原地帯に位置し、海抜4,000m

米国企業が所有していたこの鉱山に、当社が35%の出資をしたのは2006年のこと (現在は100%)。継続的に優良鉱山プロジェクトへの積極的な投資を行いたい当社の方針に見合う案件として、投資が決まりました。

ボリビアの地下資源は、歴史に名前を刻むポトシ銀山の発見以来、外国資本に持ち去られ、その富がボリビア人を豊かにしたケースは稀であったと現地では受け取められています。それだけにボリビアで地下資源を開発する者には、その歴史に目を向け、ボリビア人とそこに住む人々に思いを寄せる責任があります。"掘って終わり"の開発ではなく、ボリビアの未来につながるような鉱山開発が求められたのです。開発に携わっている当社の従業員一人一人も「ボリビアの人たちの為になる事業でなければならない」という言葉を常に口にしています。

サンクリストバル鉱山概観。

ボリビアの持続的な発展のために

鉱山事業を通じての発展も重要ですが、その後の持続的成長にも目を向けなければなりません。その柱の一つとして、インフラの充実を通じた地域への貢献を行っています。

ボリビアではインフラがまだまだ整備されていません。これまで鉱山開発に伴って道路、橋、上水道、病院、学校などが建設されました。例えば、鉱山に開設したクリニックは、近隣の住民にも開放しています。それまで悪路を車で数時間も走らなければ医者にもかかれなかったような土地だけに、このクリニックが村人から歓迎されたのは言うまでもありません。また、ここ数年で乳幼児の死亡率が大幅に改善したことも、医療施設の充実とは無縁ではないでしょう。

地域貢献のもう一つの柱は、自立への支援です。鉱山はいつか生産を終えて閉山します。しかし、それとともに地域が沈下することのないよう、経済的に自立できるための後押しが重要です。

選鉱プラント。

こうした取り組みの一つの象徴が、サンクリストバル技術訓練センターの設立です(2009年6月開校)。ここでは鉱山で働く従業員はもちろん、近隣住民も対象に、鉱山で必要とされる技術教育のほか、観光学、秘書学、経営学などの教育訓練も行います。つまり鉱山に頼らず、自分たちでビジネスを起こし、経済的に自立できることを目指しているのが特長です。

この開所式には、ボリビアのモラレス大統領も臨席しました。海外の民間企業のこうした式典に大統領が出席することは極めて異例。このことからも、ボリビアの人々の鉱山に対する熱い思いが伺えます。

地域の持続的な発展のため、環境対策にも積極的に取り組んでいます。例えば2011年9月には、鉱石の貯蔵場から粉じんが風で飛散するのを防ぐ大型ドームが完成しました。直径140メートル、高さ59メートルにも及ぶ設備で、南米で最大、ボリビア初のドームです。環境と従業員及び周辺住民の健康を守るため、1,000万ドル以上の建設費用をかけて自発的に実施したこの取り組みは、現地でも鉱山事業の「お手本」と受け止められました。

実は日本からボリビアへの移住の歴史は110年にもなり、現在も1万4千人ほどの日系人が暮らしています。移民の人々が1世紀以上かけて培ってきた日本とボリビアの信頼の絆を、サンクリストバル鉱山はさらに太いものにしていくことでしょう。

サンクリストバル技術訓練センター。約20種類の研修コースが用意されている

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