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クリーニング機器の未来を見つめる業界トップ企業
稲本製作所/住商アイナックス

2011年1月掲載

業務用大型洗濯機、乾燥機で国内シェアNo.1

稲本製作所は、大正6年(1917年)、石川県金沢市の小さな職人工場から始まりました。1970年に住友商事グループとなり、現在は業務用の大型水洗脱水機や乾燥機の販売実績シェアで常に50%以上と国内ナンバーワンメーカーの地位を保っています。

普段、一般の人の目に触れることの少ない業務用のクリーニング機器。稲本製作所で作られる最も大型の機械は、高さ3メートル、幅18メートルにも及ぶ連続式水洗機です。
最新式の大型洗濯機(右写真参照)では、独自の構造で洗濯物と水を回転・移動させながら洗浄とすすぎを行うタイプを開発しました。6槽の洗い槽と4槽のすすぎ槽を独立させたことで、洗剤量や水温などを調整し、高い洗浄力と優れたすすぎ性能を実現。ホテルや病院のシーツ、タオルなど、8時間操業で1日10トンもの洗濯物を洗い上げます。開発にあたっては、省エネ・節水への配慮はもちろん、衛生管理のしやすさも徹底的に追及しており、自動の洗浄プログラムにより簡単・安全に行えるようになりました。

2010年11月の展示会で初めてお披露目された最新の連続式水洗機

高品質の稲本製作所の機械は、10~20年と長寿命なのも特徴。耐久性、操作性、経済性に優れ、約30年前から使用されているロングセラー商品もあります。100kgものおしぼりを同時に処理できるおしぼり専用の洗濯機もそういった機械のうち一つ。醤油や赤ワインなど、一般家庭では落とすのが難しいようなシミがついてしまうことの多いおしぼりですが、高い洗浄力によりどんなに汚れたおしぼりも真っ白になります。洗濯には強力な洗剤を使うため、丈夫で腐食しにくい金属を使い、廃液方法を工夫するなどして、長寿命を実現しています。

100kg分のおしぼりが取り出しやすいよう、前傾する設計になっている

精密な加工・溶接技術に支えられた製造

稲本製作所の工場は石川県白山市にあり、同社が製造するクリーニング機器は全てここで開発・製造されています。完成品は数メートルにも及ぶ大型機器ばかりですが、その製造においては、部品の加工や溶接などにミリ単位の正確さが要求されます。稲本製作所では、技術者にはJIS規格に基づく溶接技能資格の取得を義務付けており、溶接技術を競う全国コンクールに石川県代表として出場して入賞したこともあるほどです。また、工場では品質管理に関する活動にも日々取り組んでおり、2010年11月にはQC活動事例発表の県大会において、稲本製作所は金賞を受賞しました。

工場内で洗濯機の内胴の溶接作業を行っている様子

クリーニング業のワンストップサービスを展開

住商アイナックスは、1970年に稲本製作所の販売とサービスを目的として設立されました。現在は、稲本製作所製をはじめ、様々なクリーニング機械を取り扱う業界最大手企業となっており、全国4,500社以上の顧客に対し、セールスとメンテナンスサービスを提供しています。一般のホームクリーニング店を例にとると、クリーニング機器はもちろん、カウンターのレジまでワンストップで取り扱うことで、顧客の利便性を高めています。

クリーニング機器は、複数のメーカーによる機械をセットで販売することも少なくありません。たとえば、稲本製作所の主力商品のうち一つである仕上げ機は、シーツや白衣、パジャマ、浴衣などのしわを伸ばし、アイロンがけする機械ですが、この機械はしばしば、別メーカー製の投入機や畳み機とセットで使用されます。シーツや衣類を最初に投入機にセットすると、そこから仕上げ機に送られ、アイロンがけの工程を通った後、さらに自動的に畳み機に送られ、投入から約30秒後にはシーツや衣類がきれいに畳まれた状態で出てくる、というわけです。住商アイナックスではこれら投入機と仕上げ機、畳み機をセットで取り扱うことで、それぞれの機械と隣接部の仕様を合わせることが可能となり、機械を隣同士に設置するだけでシーツや衣類が自動的に一貫処理できるようになっています。

手前から投入機、仕上げ機、畳み機が並んでいる

投入から約30秒後にはパジャマや浴衣がきれいに畳まれて出てくる

長期使用に耐える充実のメンテナンスサービス

稲本製作所をはじめ、クリーニング機器には長寿命なものが多いため、機器販売後も10年、20年以上の長期にわたってメンテナンスサービスが必要になります。稲本製作所の石川県の工場に隣接しているパーツセンターには、住商アイナックスが機器のメンテナンスに使用する部品類が8,000種類以上、高さ10メートル以上の大型倉庫に保管されており、北海道から沖縄まで全国24拠点で迅速、確実な対応を可能にするネットワーク体制を築いています。

住商アイナックスのもう一つの強みは、グローバルに事業を展開する住友商事グループならではの情報収集力です。省エネや節水への対応、石油を使わないクリーニング技術の追求や、省力化・自動化、殺菌・衛生対応の強化など、クリーニング機器を取り巻く環境や技術は世界レベルで急速に進化しており、欧米などでは日本以上に進んだ技術も開発されています。 住商アイナックスはこれらの最新情報に常にアンテナを張り巡らせ、住友商事グループの海外ネットワークの協力も得ながら、そこで収集した情報を稲本製作所の開発力強化に活用することで、今後も病院・介護分野を中心に成長が期待されるクリーニング機器業界で、両社はさらなる飛躍を目指します。

稲本製作所製品のメンテナンス部品8,000点以上を管理する巨大な自動倉庫

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