このページの本文へ移動

文字サイズ

  • 標準
  • 拡大

環境と渡り鳥に優しい「バードフレンドリー®コーヒー」(ページ 2/2)

2010年10月掲載

バードフレンドリー®コーヒーの認証基準

バードフレンドリー®コーヒーの認証を取得するため、各コーヒー農園は大きく分けて2つの基準を満たす必要があります。

一つは有機栽培であること。もう一つは自然林に近い環境を保つシェードグロウンの独自基準です。これは、シェードツリーが農園の40%を覆っていること(地面から空を見上げた時、シェードツリーの枝葉に40%覆われていること)、11種類以上の樹種で構成されることが求められます。加えて、シェードツリーの高さにも基準が設定されており、60%が12メートル以上の中木であること、20%が15メートル以上の大木であること、小木が20%あることと定められています。つまり、農園のシェード(木陰)の構造が自然林に類似していなければならないのです。

このようにバードフレンドリー®の認証基準はシンプルですが厳格であるため、米国では認証コーヒーのゴールドスタンダード(至適基準)と言われているほどです。コーヒー農園が渡り鳥の生息地になることは容易ではないのです。

バードフレンドリー®認証農園では渡り鳥が羽を休めていることが実際に確認されており、住友商事では、スミソニアン渡り鳥センターの所属母体であるスミソニアン協会と独占契約を締結し、バードフレンドリー®プログラムの拡大に力を注いでいます。

コーヒー愛飲者であれば誰でも気軽に参加できる地球環境保護プログラム、バードフレンドリー®コーヒー。住友商事は今後も一杯のコーヒーから地球の環境を考え、より良くしていくことに貢献します。

  • バードフレンドリー®コーヒー シールマーク

  • バードフレンドリー®コーヒー

  • 紙製飲料缶(カートカン)としての販売は初めてで、手軽に飲める飲料として販売を始めました

インタビュー:お互いに高め合えるパートナーとして/ロバート・A・ライス博士

2004年に米国で展示会があり、そこで住友商事が声をかけてきたのが始まりで、それ以来のお付き合いとなります。それまで米国とカナダのみでバードフレンドリー®コーヒーを展開していた私たちに、海を越えた日本で展開するというアイデアをくれたのが彼らでした。日本市場が魅力的であったのはもちろんですが、私たちが住友商事との提携を決めたのは、彼らが私たちの研究に非常に理解があり、かつ貿易業務及びマーケティングにおいてプロフェッショナルであったことが最大の理由でした。日本に関する多くのことを彼らから学ばせてもらい、今ではお互いに高め合うことのできる、何にも代えがたいパートナーとなっています。

渡り鳥が木陰栽培のコーヒー農園を生息地として利用することがわかったのは、1990年頃、メキシコでスミソニアン渡り鳥センターの研究者が渡り鳥の生態研究をしていたときのことです。多くの鳥たちが羽を休めている森を突き止め、「この森はどうやら自然の森じゃないぞ」と気づきました。それがコーヒー豆を栽培している農園の木々だったのです。

しかし木陰栽培を行う農家はここ数十年で減少しました。シェードツリーを伐採する栽培方法の方が、生産効率が向上し、より多くの収入を得られると考えられてきたことが原因です。

私が掲げるゴールは、より多くの農園にバードフレンドリー®の認証プログラムに参加してもらえるよう働きかけ、結果、農家に安定した収入がもたらされ、認証農園のみならず、その地域の鳥の生息地、生物多様性が保たれるようにすることです。そして、日本の皆さんにも、庭に飛来する鳥達が遠い彼方のコーヒー農園からやってきたかもしれないと思いを巡らせ、一杯のコーヒーからささやかな地球環境保全に参加いただくことです。そのためには、アジアのコーヒー生産地でもバードフレンドリー®認証プログラムを始めなければなりませんね。

ロバート・A・ライス博士
スミソニアン渡り鳥センター研究員
地理学者。カリフォルニア大学バークレー校博士課程修了。研究対象は農業と土地利用の関係。これまでに中南米8カ国のコーヒー農園でフィールドワークを行っており、1999年、渡り鳥の生息地として最適なコーヒー農園を認証するバードフレンドリー®コーヒープログラム創設に加わる

関連タグ

  • メディア・生活関連事業部門
  • グァテマラ・コロンビアなど
  • 食料品
  • 環境

最近よく見られている事業紹介

ページの先頭へ